望まない不妊手術を強いられたとして、障害がある夫婦が国に賠償を求めている裁判で、名古屋地方裁判所は夫婦の訴えを認めました。
｢望まない不妊手術は違法｣ 聴覚障害ある夫婦の訴え認める 国…の画像はこちら >>
訴えを起こしているのは名古屋市に住む、ともに聴覚障害がある尾上敬子さん（74）と夫の一孝さん（77）です。訴状によりますと尾上さん夫婦は、旧優生保護法のもと1975年に望まない不妊手術を受けさせられたことは人権侵害にあたるとして、国に約3000万円の損害賠償を求めています。
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対する国側は賠償を求める権利が消滅しているなどと主張し、訴えを退けるよう求めています。12日の判決言い渡しで名古屋地裁の齋藤毅裁判長は、優生保護法の規定を違憲としたうえで「原告に対する優生手術に本人の同意はなく、違法なものである」として、国に1650万円の支払いを命じました。
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判決を受け、尾上さん夫婦は涙ながらに抱き合い、喜びを分かち合いました。