犬の飼い主「絶対にやめて」 子連れの行動に「絶句した」「怖すぎる」

散歩タイムは、飼い主と犬の双方にとって、大切なもの。
普段は室内で暮らす犬も、この時間は大好きな飼い主とともに『外の世界』に触れ、さまざまな刺激を受けているのです。
道行く人たちを見たり、時には交流したりするのも、心の成長において必要なコミュニケーションといえるでしょう。
大型犬のボルゾイである、ベルくんと暮らす飼い主(@velzoi)さん。
ベルくんは、おっとりとした顔立ちに似合う、温厚な性格の持ち主なのだそうです。
日課の散歩を、ベルくんと楽しんでいる飼い主さん。しかし時々、心がモヤモヤとする出来事に遭遇するといいます。
散歩中、時には幼い子供を連れた親とすれ違うことも。ベルくんを見るやいなや、こんな言葉を発する親もいるのだそうです。
「見て、大きなワンちゃんだねー!触ってみようか?」
幼い子供にそう問いかけると、無言でベルくんを触ってくる親。きっと、「我が子に、かわいい犬を触らせてあげたい」と思っての行動なのでしょう。
そういったケースを受け、飼い主さんはネットを通して「やめてください。『うちの子に限って』なんてものは、ないです」と苦言。
優しいベルくんは、めったなことでは吠えたり、怒ったりしません。しかしどんな犬も、突然触られたことで驚いてしまい、パニックになる可能性はゼロではないでしょう。
前述したように、コミュニケーションも必要な刺激といえます。しかし、それはいうまでもなく、双方の合意が必要です。
人間同士のコミュニケーションで考えても、それは同じ。見ず知らずの人が突然身体を触ってきたら、誰もが恐怖心を覚えるはずです。
もし『最悪のケース』に発展した場合、触った子供がケガを負うだけでは終わりません。
たとえ相手が勝手に触ってきたとしても、犬は自治体の条例に基づいて指導されるほか、飼い主が法的責任を問われる可能性もあるでしょう。
悲しい事故を防ぐためにも、ベルくんの飼い主さんは、多くの人に向けてこのように呼びかけました。
どんなにうちの子がいい子で、今までそんなことが起こっていなくても、いつ『最悪のケース』になるかが分からないのが、動物です。
声をかけてもらえたら、もちろん「どうぞ」となるけれど、一瞥(いちべつ)もしないで触りにくる人たちに伝えたい。私とこの子が、あなたの責任を負わなくてはならないのですよ。
私はうちの子が大事なので、そのような方々には今日も「触るなら触るといってください」と、冷たくいい放ちます。
大切な『家族』を守るため、あえて強い言葉で苦言を呈している、飼い主さん。そのひと言は、相手の子供を守ることにもつながっているはずです。
飼い主さんの呼びかけは拡散され、全国の犬の飼い主から「マジでそれ!怖すぎる」「絶句した…本当にやめてほしい」といった共感の声が続出。
また、犬と暮らした経験のない人からも、「そんなことをいう人がいるだなんて、絶句した」という声が上がっています。
犬も、人間と同じ尊い命であり、さまざまな感情を持っています。相手の気持ちをしっかりと想像した上で、適切なコミュニケーションをとりたいですね。
[文・構成/grape編集部]