死亡保険金目当てで女性を殺害した男が有罪 人気ドラマ参考に遺…の画像はこちら >>
アメリカで、女性を絞殺し遺体を遺棄した容疑で起訴されていた男の裁判が開かれ、有罪判決が下された。『CBS News』『Daily Beast』などが報じている。
2018年4月9日、ニューヨーク市内の公園で、ゴミ袋に入った女性のバラバラ遺体が発見。被害者は、近くに住む女性Aさん(26)とすぐに判明した。
捜査を開始した警察は、Aさんと同居していた男(36)と女Bの2人に話を聞くも、有力な手掛かりは得られなかった。公開捜査を実施してAさんに関する情報提供を呼び掛けたが、事件が動いたのは2年後の2020年になってからだ。
BがAさんのかけていた3,000万円ほどの死亡保険金を受け取ろうとして、保険会社に請求書を提出したのだ。Aさんは事件前年の2017年に生命保険へ加入し、すぐに補償額を最大限に引き上げる手続きをしていた。
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保険会社は、保険加入から短期間でAさんが殺害されたうえ、親族でもない他人のBが保険金を受け取ろうとしたことで不審に思い、警察に通報した。
捜査員らがBに事情を聞いたところ、Bは「男に指示されて(保険請求を)やりました」などと供述。これにより詐欺容疑でBは逮捕されたという。
また捜査員らは本件を保険金狙いの殺人事件とみて、事件の証言をすることを条件に、Bに司法取引を持ち掛けた。取引内容は明かされていないが、Bはこれに応じて自供するに至った。
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Bによると、当時Aさん、B、男の3人は同居生活をしていた。男の指示のもと、AさんおよびBが売春をしながら生計を立てていたが、男自身は仕事をする気配はなく、ヒモのような生活を送っていた。そんな中、男はAさんを殺害して保険金を受け取ろうと計画したのだ。
そして2018年4月のある日、男が首を締めてAさんを殺害した後、遺体を浴室に運んだ。さらに浴室全体をプラスチック製のゴミ袋で覆ったうえ、電動ノコギリで遺体をバラバラに切断し、近くの公園に捨てたと供述した。
殺害方法や遺体の処理は、人気ドラマ『デクスター』などを見て参考にしたという。
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捜査員らは男の携帯電話を押収して検索履歴を確認したところ、事件発生前後に「電動ノコギリの使い方」などを検索していたことがわかった。他にも男とBが、ホームセンターで清掃グッズやゴミ袋を購入していたことも突き止めた。
ようやく起訴できるだけの証拠が揃い、警察はAさんを殺害した疑いで男を逮捕・起訴した。男は容疑を否認し、「保険金殺人を計画実行したのはB。私ではない」と主張している。
複数回の審理を重ね、今年3月4日に開かれた裁判員裁判では、殺人、死体遺棄罪で男に有罪判決が下された。量刑は7月に言い渡される予定だが、終身刑の可能性が高いという。