山奥で発見された謎の瓶、ラベル5文字にギョッとした 予想外すぎる「製造年」で二度驚く…

ペットボトルが主流となった現代では、瓶や缶のドリンクを飲む機会は減っている。しかし瓶には瓶の、缶には缶の良さがあるのも事実。
以前にX(旧・ツイッター)上では、山奥で発見された「予想外すぎるファンタの瓶」に、驚きの声が寄せられていたのをご存知だろうか。
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今回注目したいのは、Xユーザー・kaorububuさんが投稿した1件のポスト。「旧・瓶ファンタ未開封に遭遇」と意味深な1文が綴られた投稿には、ゴミが散乱した地面の写真が添えられている。
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そして「古びた」という表現では生ぬるいほど年季の入った瓶のラベルには、「FANTA」のロゴマークが確認できたのだ。

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令和の現代でも、居酒屋や中華料理店などで「瓶のコカ・コーラ」や「瓶のジンジャーエール」を目にする機会は少なくない。しかし「瓶のファンタ」となると、見覚えがある人の数はグッと減るのではないだろうか。
件のポストは投稿から数日足らずで2,000件近くものリポストを記録し、他のXユーザーからは「中の色がスゴいことになってますね」「太いタイプの瓶、懐かしい」「未開封ならワンチャン飲める…?」「もはや何味なのかすら分からない」など、驚きの声が多数寄せられていた。
そこで今回は、話題のファンタの正体を探るべくポスト投稿主・kaorububuさん、並びに「日本コカ・コーラ株式会社」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ…。
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旧・瓶ファンタ未開封に遭遇 pic.twitter.com/cfsfaBvIS5
kaorububu (@kaorububu501) January 18, 2024
ある日、kaorububuさんが県境の山奥で散歩をしていたときのこと。現地には耕作放棄地や廃屋が散見されたほか、不法投棄も所々で見られたという。
そんな中、ゴミが散乱した川縁付近を見ると、なんとも懐かしいファンタの瓶が地面に埋まっているのを発見したのだ。手にとってよく見ると「未開封」であると判明し、さらに驚いたという。
瓶の詳細について、kaorububuさんは「ラベルはボロボロのうえ経年劣化で色褪せ、何味かは分からなくなっていましたが、何故か『FANTA』の文字だけはくっきり残っていました」と振り返る。
そして「恐らくかなり昔に投棄された物かと思いますが、誰の物か誰の土地かもよく分からないので、開栓にも興味はあったものの、元々あった場所にそっと戻しておきました」「発見場所をXに載せ、誰かが勝手に拾いに行ったり、迷惑がかかってもいけませんし。また数年後、誰かに発見されて話題になるのも、ロマンがあって面白そうでしょう」と、なんとも粋なコメントを寄せてくれたのだ。
こちらのkaorububuさん、じつは「レトロ」を愛好する人物であると判明。
昭和末期に一時期流行したという1人乗り自動車(通称:マイクロカー)を数台所有・使用しており、和歌山県海南市にて「マイクロカーミュージアム WAZUKA」(完全予約制)を営業しているというのだ。そんなkaorububuさんが「レトロの塊」ともいえる瓶のファンタを発見したのは、単なる偶然ではないだろう。
kaorububuさんは「ミュージアムでは、懐かしい気分で美味しく飲んで頂ける現代版の瓶ファンタや、瓶コーラもご用意しているので、レトロ好きな方は是非訪れてみて下さい」と、笑顔で語る。

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続いては、ここ日本でファンタを展開する日本コカ・コーラに、話題のファンタの詳細を確認してもらう。
すると担当者は、やや戸惑いつつも「お写真を見る限り、かなり昔の製品であることは間違いないと思います。お写真だけでは何とも言えないですが、瓶の形状とキャップの種類を見る限り、1987年(昭和62年)頃の製品ではないかと推測されます」と、分析してくれたのだ。

参考にと送られてきた87年当時のファンタ製品の画像を見ると…確かに、今回話題となったファンタの瓶にそっくりである。ということは、件の瓶は約40年もの時を経て発見された物である可能性が高い。
日本では58年(昭和33年)より販売開始となったファンタは、今年で66周年を迎える。今月8日からは定番のグレープ、オレンジの風味がリニューアルされるため、この機会にぜひチェックしておこう。

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秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。