台湾東部で最大震度6強を観測した地震の発生から、丸2日が過ぎました。新潟県内と台湾の両方にゆかりのある人たちが地震の衝撃や今後の支援について思いを語りました。
4月3日朝、台湾東部海域を震源とするマグニチュード7を超える地震が発生し、東部の花蓮県では最大震度6強を観測。各地で山崩れや建物が倒壊する被害が確認されています。
【越里 中澤晃 専務】
「まずは大きな縦揺れが長く、長時間続いた形で、お店の建物がすごくガタガタと揺れた」
地震発生当時を振り返るのは、3月、台北市で魚沼産コシヒカリを使ったおにぎりの店「越後や」をオープンさせたばかりの中澤晃さんです。
台北市は震度5弱を観測しました。
【越里 中澤晃 専務】
「店内は幸い大きな被害はなかったが、台北市内でも外壁がはがれたり、建物の損壊の情報は聞いているので、非常に大きな揺れだったということ」
Q.中澤さんも身の危険を感じた?
「そうですね。本当に長い時間揺れていて、私自身も建物の中にいたので外に避難して、周りの住民も同時に外に出て、みんなで顔を見合わせた」
台北では物流に滞りはなく、おにぎり店の営業に支障はないといいますが、懸念しているのは人出の減少です。
【越里 中澤晃 専務】
「やっぱり普段よりも人通りが減っている印象があるし、ニュースで見ていると、25年ぶりの規模の地震だということで私の周りのスタッフも非常に不安に感じている。そういう影響は大きいかなと思っている」
コメを主食とする台湾で魚沼産コシヒカリのおいしさを伝えたいとオープンさせた店は台湾の人たちに早くも好評だといいます。
【越里 中澤晃 専務】
「やはり率直に『おいしい』という言葉をまずかけていただいて、『また来るね』『この味また食べたくなるね』と言っていただいている」
新潟と台湾のつながりを日々、おにぎりを通して感じている中澤さん。
【越里 中澤晃 専務】
「必要な情報を得ていただいて、必要な場所に支援が回るように皆さん協力していただけたらありがたい」