岩のように固まった砂糖がサラふわに! 放置するだけの『簡単テクニック』とは?

砂糖を使おうとしたら、「ガチガチに固まっていてスプーンですくえない…」という経験はないでしょうか。
砂糖が固まってしまうのは、実は乾燥が原因だといわれています。
上白糖(じょうはくとう)はサトウキビなどの原料から作られていますが、もともと固まりやすい性質があるため、製造過程で『糖液』と呼ばれる液体で砂糖のまわりをコーティングする工夫が施されているそうです。
しかし、冬の時期などは乾燥によって糖液の水分が奪われてしまうので、砂糖が元の固まりやすい状態に戻ってしまうといいます。
写真のようにガチガチに固まり、ダマになってしまった砂糖を元に戻すには、湿気を与えるのがおすすめ!
ただし、水分を与えすぎてしまうとドロドロになってしまうので注意が必要です。
直接水を垂らしたり、霧吹きなどで水分をスプレーしたりする方法もありますが、水分量の調整が難しいですよね。
そこでおすすめなのが、濡らしたキッチンペーパーを使った方法。
よく絞ったキッチンペーパーを砂糖と一緒に入れて放置しておくだけなので、忙しい人にも簡単にできます。
実際にガチガチに固まった砂糖がどんな状態になるのか、実験してみました!
分かりやすいように、固まった砂糖の塊をタッパーに入れます。
キッチンペーパーは水で濡らしてから、しっかり水気を絞るのがポイントです。
固まった砂糖を覆うように、キッチンペーパーを被せます。
キッチンペーパーと接している部分がドロドロにならないように、ピッタリ貼り付けるのではなく、ふわっと被せるぐらいがいいでしょう。

あらかじめ、キッチンペーパーを容器のフタ部分に貼り付けておくのもおすすめです。
キッチンペーパーの水分がすぐに乾いてしまわないよう、フタをしておきます。
そのままひと晩、キッチンに常温で置いてみました。
翌日、容器のフタを開け、キッチンペーパーを取ってみると…。
塊になっていた砂糖がすっかりほぐれています!
スプーンがすっと通るほどのふわふわ具合です。
表面がドロッとすることもなく、とても使いやすい状態に。
長く放置しすぎると、キッチンペーパーが乾いてまた固まってしまったり、湿気が多すぎてカビが生えてしまったりするので、数時間からひと晩ぐらいでキッチンペーパーを回収するとよいでしょう。
この裏技の注意点としては、砂糖の種別によっては湿気で固まってしまう可能性もあることです。
糖液でコーティングされているのは上白糖の特徴なので、グラニュー糖など乾燥に強い砂糖の場合、湿気を与えると逆に固まってしまうことがあります。
また、砂糖を保存する時は購入時の袋に入れっぱなしにしないのも大事なポイントなのだとか。
砂糖が入っている袋は、運送時の破裂防止のために小さな穴が開いていたり、通気性のいい素材が使われていたりすることもあるそうです。
袋のまま置いておくと乾燥や湿気によって砂糖の状態が変わってしまうので、密閉容器に入れて保存するようにしましょう。
購入後のちょっとしたひと手間で料理が快適になるので、乾燥の気になる季節に、ぜひ試してみてくださいね。
[文/キジカク・構成/grape編集部]