見知らぬ業者から「白い粉」が届いた女性が警察に通報 正体は意…の画像はこちら >>
近年、中国のネット販売業者から身に覚えのない荷物が届くケースが、世界各地で多発しているという。ある女性が体験した事例を『AsiaOne』や『Shafaqna』などが報じ、「いかにもあり得る」と話題になっている。
3日の午後、シンガポールで暮らすウィニーさん(21)という中国出身の女子学生の元に、1つの郵便物が送り届けられた。
配送元は「中国」と書かれていたが、ウィニーさんは最近オンラインショッピングで買い物した記憶はなく、身に覚えがまったくなかった。中身を確認するため開封すると、白い粉が20g入ったパッケージなどが入っていたという。
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ウィニーさんは、ただちに警察に通報。メディアには「パッケージには説明やラベルがなく、薬物かと思い怖くなりました」と明かしている。
間もなく警察とシンガポール民間防衛隊から10数名がウィニーさんの家にやって来て、送り主や白い粉についての調査が始まった。ウィニーさんのオンラインショッピングの履歴も逐一確認されたが、なんら不審な点はなく、警察が検査のため白い粉を持ち帰ったという。
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その後、ウィニーさんが配送業者にも連絡して事情を告げてみたところ、業者が誤って配達していたことが判明した。さらに白い粉の正体については、「化粧品の原料となるインドールという物質。危険物ではありません」と告げられ、事件も解決したという。
ウィニーさんは安堵するとともに、真摯に対応してくれた警察官らに感謝。その仕事ぶりを「とても迅速で責任感があり、プロフェッショナルでした」と称賛している。
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身に覚えのない小包や郵便物、さらに請求書が海外から届く事件は日本でも増えているそうだ。不審に感じた場合は受け取りを拒否し、配送業者に「返却を」と告げる。郵送物なら、郵便局の窓口に持参するといいそうだ。
自分の住所がどう把握されたのかも含め、送り主の詳細を知りたいところだが、開封すると受け取り拒否ができなくなる場合もある。そのため、不審物はとにかく「開けない」に限るという。