富里市はデジタル技術を活用して市内の観光資源を増やそうと、風景に仮想の情報を重ねて表示するAR(拡張現実)で動物を出現させるイベント「かいえん2・5じげん動物園」を試験的に行っている。専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットで、旧岩崎久彌末廣農場別邸公園と観光交流施設「末廣農場」に設置された看板を認識させると複数の動物が登場する。21日まで。
市担当者は「観光資源が少ないことが富里の課題」として、親子で富里に訪れたくなるようなデジタル技術を使った遊び方を提供したいと説明する。本年度中に市内各地の施設でデジタルの動物が現れるようにして、2・5じげん動物園を本オープンする予定。
試験イベントではトラやヒョウ、アフリカ象など7体が登場し、参加者は動物と一緒に記念撮影を楽しめる。市ファンクラブ加入者には8体目のペンギンが現れる特典を用意した。一度会った動物はアプリ内に記録され、どこにでも出現させて撮影できる。
担当者は「見つけた動物の写真をSNSに投稿して楽しんでほしい」と呼びかける。使用アプリは「COCOAR(ココアル)」。