名古屋市が、受験などを控えた子供のインフルエンザの予防接種を無償化する方針を示しました。
河村名古屋市長:
「人生の門出をみんなで応援しようと」
2日の市議会本会議で、河村市長は小学6年と中学3年、それに高校3年生を対象に、インフルエンザの予防接種を無償化する方針を明らかにしました。
インフルエンザが流行しやすい秋から冬にかけて、受験や就職活動などを控える子供の不安を和らげることが目的だとしています。
現在のインフルエンザの予防接種は、65歳未満の市民は1回あたり4000円から5000円ほどの自己負担があり、負担額の全額無償化は全国でも初めてです。
無償化の対象となる子どもは、市内で5万人以上いて、河村市長は2023年度に実施したいとしています。
また名古屋市は2日の本会議で、不登校などが理由で義務教育を受けられなかった人を対象にした「夜間中学」について、2025年4月の開校を目指す方針を示しました。
最新の国勢調査によりますと、最終学歴を「小学校卒業」や「未就学」とした人は名古屋市内に1万人余りいて、全国の政令指定都市で3番目に多い水準になっています。