横断歩行者を守る交通事故防止運動に合わせ、新潟県警は3月2日、県内で初めて「可搬式オービス」を使った車の速度違反の取締りを行いました。
【記者リポート】
「午前8時すぎ。通勤通学時間帯ということで、多くの車や歩行者が行き交っています。こうした中、県警は可搬式オービスによる車の速度違反の取締りをしています」
2日朝、新潟市中央区の市道上に設置されたのは、持ち運びが可能な速度違反自動取締り機の「可搬式オービス」です。
初めての運用となったこの日は、過去3年間で車と歩行者の事故が6件発生していて、通学路にもなっている道路で行われました。
この可搬式オービスをめぐっては、これまで警察庁が全国で配備を進めてきましたが、県内では、県議会が反対したことなどから全国で最も遅い導入となりました。
【県警本部 交通指導課 若林充能 企画指導補佐】
「この機器が市民の皆さんに周知されることによって、皆さんがそれだけ速度を意識した運転をしてもらうことができると思うし、当然そうなれば事故の件数も、もっと減って、より安全な道路が実現できる」
県内では今年、469件の交通事故が発生し、10人が死亡。件数・死者数ともに去年の同じ時期を上回っています。
県警は今後、事故の多い場所などを中心に可搬式オービスを運用していく方針です。