熱中症の搬送者数は2040年には今の“2倍”に? 「4月中旬以降に搬送者が出始める…」 原因は“温暖化”と“高齢化”

この所、4月でも暑い日が多くなってきましたが、2040年には、都市部の熱中症搬送者数が、約2倍に増えるという研究結果が公表されました。(名古屋工業大学 平田晃正教授)「それほど遠くない将来に熱中症の搬送者が増え続け、2倍になる可能性がある」
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こう話すのは、熱中症で救急搬送される人の数を予測する、名古屋工業大学の平田晃正教授。今回、2040年の気象条件や人口動態調査などのデータをもとに、搬送者数を予測しました。こちらの棒グラフは、コロナ前の2013年から2019年に、愛知県内で救急搬送された、熱中症患者の数です。
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夏は1日平均で約55人でしたが、2040年の予測では、それを大きく上回る105人と約2倍に増える見込みです。多い時には170人を超えるおそれも…その理由は。(名古屋工業大学 平田晃正教授)「一番の理由は地球温暖化。もう一つは高齢化社会です」
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温暖化対策を十分に行わなかった場合、2040年の地球の平均気温は全体で2℃、愛知県などの都市部では1.6℃高くなると予想されています。そして、もう一つの原因が高齢化。高齢者は暑さを感じにくく、高齢者が増えれば熱中症患者も増えると、推定されます。熱中症患者は、梅雨明け直後など急な暑さの時に増えますが、今回の計算結果では、もっと早い季節から熱中症に注意が必要になるといいます。
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(名古屋工業大学 平田晃正教授)「ひょっとしたら、4月中旬以降に熱中症で搬送される人が出始めて、長期化する可能性があります」熱中症のリスクが高まる期間は前倒し…今の時期からの対策が必要になりそうです。
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