NATO加盟国にもかかわらず、トルコが買おうとしていたことで有名な防空システム。
ウクライナ国防省は2024年4月18日、クリミア半島にあるロシア軍のジャンコイ飛行場を攻撃し、防空システム「S-400」を破壊したと発表。攻撃時の映像と、破壊したS-400の画像を公開しました。
「ロシア軍が誇る防空兵器」が丸ごと壊滅?ウクライナが映像公開…の画像はこちら >>S-400のミサイル発射車両(画像:ロシア国防省)。
S-400は、巨大なミサイル発射筒を備えた発射車両のほか、広域捜索レーダー車両、射撃管制レーダー車両、指揮車両などで構成する防空システムです。アメリカのパトリオットミサイルの倍の射程があり、400km先の6個の目標を同時ロックオンできる性能を持つといわれています。 今回、ウクライナ軍は発射車両4両のほか、レーダーや防空指揮所なども破壊したのこと。映像では、夜間にミサイルが打ち上げられ、ジャンコイ飛行場とみられる場所で凄まじい爆発が起こっている様子が確認できます。
どのような手法を用いて攻撃したのかは明らかにしていませんが、アメリカがウクライナに供与した長距離陸軍戦術ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」が使用された可能性があります。「ATACMS」は、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」などから発射することが可能です。