詐欺罪で実刑確定の“女性版ジョブズ”出産を盾に「収監を遅らせて」

シリコンバレーの寵児が必死の悪あがきを繰り広げている。
“女性版スティーブ・ジョブズ”を自認し、彗星の如く登場した女性起業家、エリザベス・ホームズ(39)。たった1滴の血液でがんなどのあらゆる病気を発見することができるという検査技術を武器に、’03年バイオテック企業「セラノス」を創設し、投資家から巨額の資金を集めた。
しかし、’15年『ウォール・ストリート・ジャーナル』が検査の信憑性に疑問を投げかける記事を掲載したことをきっかけに当局の調査が入り、企業価値は暴落。政府機関による「患者の健康と安全に危険をもたらしている」との報告を受け、臨床検査免許は取り消しに。ホームズとその片腕だった交際相手サニー・バルワニは詐欺罪で起訴され、セラノスは’18年に解散した。
NBC NEWSなどによると、昨年11月、ホームズには投資家に対する詐欺などの4つの重罪で禁固11年3カ月の実刑判決が下った。しかし、彼女は第二子を出産したばかりであることを理由に収監を遅らせるべきだと主張しているという。
そもそも、この裁判はホームズが第一子の出産をするために開始が延期されていた。有罪判決に対して弁護士が控訴し、控訴審が行われるまでの期間を刑務所ではなく自宅で過ごすべきだと、ホームズは複数の理由を挙げて訴えているという。
バルワニとはセラノスの解散前に破局しており、現在のパートナーはホテル王を父に持つ富豪ビリー・エヴァンス。子ども2人の父親であり、裁判に臨むホームズを支え続けている。
Twitterの反応は厳しい。
《もし彼女が白人の金持ちじゃなかったらとっくに刑務所に入ってた。とっとと収監しなさいよ》《刑務所に行きたくなくて子どもをぽんぽん産んだの?》《アメリカの刑務所に入っている女性の58%は母親なんだって。保釈金が払えないから収監されている人だってたくさんいるよ》