圧倒的に「映えない」見た目ですが… 喉越しいい丸麺に隠れている巨大な三枚肉とかまぼこ! こだわり尽くした一杯

[胃心地いいね](774) 宮古そば「ひらら」 豊見城市高安415(豊見城ゴルフ練習場内)
見栄えする食べ物が世間や交流サイト(SNS)を席巻する現代に、圧倒的に「ばえない(映えない)」宮古そばを提供する。
伝統の宮古そばは麺の底に具材が隠れているのが特徴。今では本場の宮古島でも具を麺の上に載せる店がほとんどだが、ひららは見た目、麺とネギだけのそばを提供する。前泊康彦店長(41)は「観光客に『具は?』と聞かれたりするが、創業40年のスタイルと味は崩さない」と揺るがない。
見た目のシンプルさと真逆に、そばはこだわり尽くした一杯を提供する。宮古島出身の創業者から引き継ぐスープは豚骨と鶏がらをそれぞれ4時間煮込み、かつおだしと合わせた奥深い味わいだ。
麺は製麺所に特注し、一般販売もされていない店独自のストレート丸麺。喉越しが良く、大盛りでもツルッと頂ける。
大量の麺を掘り起こして出てくるのは巨大な三枚肉と、宮古島から取り寄せたかまぼこ。三枚肉はとろとろになるまで煮込まれ、スープとの相性も抜群だ。
そば(並680円、大780円)の他、なんこつそば(並780円、大880円)、てびちそば(同)も人気。名店「宇那志豆腐」のゆしどうふそば(750円)のファンも多い。
創業時から定番メニューのみそ汁は麦みそを用い、豆腐やかまぼこ、季節の野菜に無料トッピングの卵、たっぷりヨモギに半ジューシーも付いて730円とお得な価格となっている。
元々、店は豊見城市高安の別の場所にあったが立ち退きを機に事業を拡大。建設や介護、飲食業を運営する介(たすく)ホールディングス(玉城克律代表)の傘下になり、今月、豊見城ゴルフ練習場内にリニューアルオープンした。
本年度は愛知県への出店も予定。玉城代表は「伝統の味を、まずは愛知から全国へと広めたい」とそばで紡ぐ大きな夢を語った。(南部報道部・新崎哲史)
【お店データ】営業時間は午前10時~午後9時。不定休。駐車場は豊見城ゴルフ練習場と同じ。電話050(8887)2562

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こだわりの宮古そばを提供する(右から)前泊康彦店長、介ホールディングスの玉城克律代表、大城和章外食事業部長=12日、豊見城市高安・宮古そば「ひらら」

ひらら 豊見城ゴルフ練習場内