治安守る職務と反社会組織関与の二重生活男 10件の重罪に問われる

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アメリカで保安官として働いていた男が、10件の重罪に問われている。治安を守る仕事とは真逆の反社会組織との関わりについて、『Mercury News』や『Eastbay Times』が報じている。

カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡の保安官だったクリストファー・ビンガム被告が、別名を使って暴力的なアウトロー・バイカー集団と深く関わった罪で逮捕された。職務上の生活とは別に「チャールズ・テイト」と名乗り、バイカー集団モンゴルスのメンバーとして活動していたという。
ビンガム被告は勤務先の留置施設のロッカーにモンゴルスのステッカーを貼るなど、公私にわたりモンゴルスへの関心を示していた。同僚らに対して「警察が最大の犯罪集団」と発言するなど、反体制的な言動も見られたそうだ。

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不穏な言動が目立ったビンガム被告だが、2023年3月23日にモンゴルスのメンバー2人とバイクで走行中に逮捕され、バイカー集団との関与が発覚した。
その後の家宅捜索で、ショットガンなど約160丁の銃器や爆発物、モンゴルスのベストなどが押収された。
また今年4月4日には、保安官事務所から持ち出した複数の銃の窃盗を含む重罪10件で逮捕、その後さらに3件の罪が追加され再逮捕されている。

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4月18日の裁判で検察側は、ビンガム被告がInstagramなどを通じてモンゴルスのメンバーと交流し、集会の案内や入場方法を尋ねるなど深く関与していたことを明らかにした。
一方、ビンガム被告はモンゴルスへの加入を否定している。弁護人は「逮捕は不当だ」と主張し、保安官として携帯していた拳銃の登録漏れも、単なる手続き上のミスだったと指摘している。
しかし、オンライン上のチャットではすでに、ビンガム被告がバイクの暴走計画の議論をしていたことや、知人女性に集会のチラシを送る勧誘活動をしていたことも発覚している。今後の裁判では、モンゴルスへの関与の度合いが争点となりそうだ。