接客業の悩みの種となっている、クレームの対処。
昨今では、悪質なクレーマーの相手をせず、従業員を守る方向に社会が変わりつつありますが、具体的な対応はあまり定まっていません。
電話対応の場合は即座に切ることができますが、対面の場合、クレーマーに退店をうながすのは至難の業でしょう。
昼休憩にとあるカフェを訪れた、ろく(@ciiroku)さんは、『店員に延々とクレームをつけている男性』に遭遇。
相手を責め続ける声が聞こえる店内は、居心地が悪い、最悪な空間となっていたことでしょう。
時間にゆとりがあれば、男性の気が済むまで待つこともできたかもしれません。
しかし、待てない事情があったため、ろくさんはこう声を上げました。
「すみません…急いでて…。早くご飯を食べないといけなくて…。本当にすみませんけど…」
※写真はイメージ
切実な様子で、休憩時間のタイムリミットが迫る中、空腹で店員を待ち続けていることを伝えたのです!
あまりにも切羽詰まった声と言葉に、男性は申し訳なく思ったのでしょうか。それ以上店員に詰め寄らず、すみやかに退店しました。
もしかしたら頭が冷えた結果、必要以上に怒りをぶつけ、店員とほかの客の時間を奪っていたことに気が付いたのかもしれません。
店員から感謝された、ろくさんは「私の空腹が役に立つ日がくるとはな」と感慨深げにコメントをしました。
斜め上な人助けの方法は、ネット上で反響を呼び、称賛の声が相次いでいます。
・空腹の勝利!人助けに拍手!
・店員からしたら神。ありがたすぎる。
・覚えておきたい、とっさのひと言ですね。どこかで使ってみたい。
・「ドリンクバーが不調」って嘘で、クレーマーから店員を引き離すのに成功したことがある。
・常連さんが「予約してまーす!」って店に飛び込んで、クレーマーから助けてくれたことがあったな。お客さまの行動によく救われています。
正義感を持って、クレーマーに正面から抗議した場合、相手が激高して、事態がこじれる可能性があります。
多くの人が共感できそうな、空腹で訴える作戦は、平和的な解決方法だったといえるでしょう。
もちろん、誰にでも通じるわけではありませんが、このような言葉で相手を止められる場合もあることを、覚えておくと役立つ日が来るかもしれません!
[文・構成/grape編集部]