子どものどんな悩みにも向き合う相談室“なごもっか” 相談件数は開設初年度の約7倍に 代表委員「秘密は必ず守ります」

「子どものミライ」を守るため。「子どもからのどんなSOSにも向き合おう」と、名古屋市が設置した施設に相談が増えています。ゴールデンウィークのような長い休みが明ける時期は、子どもが不安定になりやすいと言われています。悩みにどう対応しているのでしょうか。
名古屋の中心部・栄近くのビルの6階。
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子どもが立ち寄りやすい雰囲気の「なごもっか」は、子どものどんな悩みにも向き合おうと4年前に設置された相談室です。ここには、連日のように子どもから悩みや心配事の相談が寄せられます。
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(なごもっか 代表委員 谷口由希子さん)「『すれ違ったときに身体が当たった。自分としては故意にされた気がする』など、友だちや知り合いとのトラブルや困りごとについて相談があります」代表委員を務める谷口由希子さん。
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相談は「対人関係」や「家族関係」が多いといいますが、ほかにも…「本当は少し休みたいのに、親から『毎日塾に行きなさい』と言われる」「友人に話しかけても毎日返事がもらえない」「将来なりたい自分と親の考えが違っている」「なごもっか」の特徴は、悩みを聞くだけでなく、一緒に解決を目指すこと。悩みをうまく表現できない子どももいるといい、相談ではその時の気持ちを聞き、背景に何があったのか、なぜそう思ったのか、そしてどうしたら解決するか会話しながら一緒に考えていきます。例えば「学校に行きたくない」悩みについては…(なごもっか 代表委員 谷口由希子さん)「行きたくない背景には、勉強が難しいのか、学校の先生との関係なのか、友だちとの関係なのかまったく違いますので、お子さん自身からすると親には言えない悩みを抱えているということもある」そして、子どもの同意があれば、親や担任など関係者に話を聞いたり意見を伝えたりして解決につなげていきます。相談件数は開設初年度は65件でしたが、2022年度に約7倍の460件に。このうち約半数は「子ども自身からの相談」でした。(なごもっか 代表委員 谷口由希子さん)「悩みに大小はない。匿名でも受け付けますし、秘密は必ず守りますので是非相談していただきたいと思っています」
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「なごもっか」は、名古屋市内に住んでいる高校3年生までの子どもや18歳未満の人が対象で、電話番号は子ども専用のフリーダイヤルが0120-874-994。大人専用の相談番号が052-211-8640です。水曜日と日曜日、祝日、年末年始を除いて午前11時から対応しています。
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