ゴボウの切り口に赤やピンクが混ざっていた経験はありませんか。本来なら白に近い色のゴボウがそのような色になっていると、「食べても平気なのか…」と心配になるもの。
実は、あの変色には意外な事実がありました。
「白に近いきれいな色を期待していたのに、切ってみたらピンク色が混ざっていた…」。ゴボウを切ると、まれにそのようなことがあるかもしれません。なかには「傷んでいるかもしれない…」と調理をためらう人もいるのではないでしょうか。
しかし食品を扱うパルシステムの公式サイトによると、切り口がピンクになっているゴボウは食べても大丈夫とのことです。
ピンクになる理由は、ゴボウに含まれている成分が変色したためなのだそうです。
ごぼうに含まれる成分である「ポリフェノール」は、ごぼうの中の酸化酵素や空気中の酸素により酸化し、赤やピンク色に変色することがあります。病気や傷みではありませんので、変色したものを食べても味や体への影響はありません。
パルシステム公式 ーより引用
ポリフェノールといえば、赤ワインに含まれていることで有名な成分で、強い抗酸化作用があるとされています。それがゴボウにも含まれているとは、意外に感じた人も多いのではないでしょうか。
なおゴボウは皮をむいた時にも酸化酵素のはたらきで変色が起き、濁った色になってしまいます。しかし酢水にさらすと酸化酵素のはたらきを抑えられ、変色を防止できるでしょう。
良質な繊維質やビタミンのほか、ポリフェノールまで含まれているゴボウ。これからはピンクになったゴボウを見ても「身体にいい!」と前向きな気持ちで食べてみてください。
[文・構成/grape編集部]