大谷翔平選手の元通訳 水原一平被告が応じた「司法取引」とは 国際弁護士に詳しく聞いた

アメリカ司法省は、ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告が、大谷選手の口座から日本円で約26億円を不正送金した銀行詐欺の罪と、2022年分の確定申告で約6億円の所得を申告せず虚偽の納税申告をした罪の2つの罪で起訴されたと発表しました。水原被告は検察側との司法取引に応じ、罪を認めることで合意したということです。アメリカの司法取引とはどのような制度で、水原被告の量刑にどんな影響を与えるのか、国際弁護士の清原博さんに伺いました。
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(若狭敬一キャスター)水原被告の罪というのはアメリカでは大きな罪と受け止められてるんでしょうか?(国際弁護士 清原博さん)やはり大きな罪になりますね。まず銀行詐欺というのは銀行をだまして金を取るということですから相当大きな犯罪とみられていて、最大で禁錮30年なわけです。税務署に対して虚偽の申請をして所得を隠したということですけれども、これも日本で言うところの脱税みたいなものですけれども、やはり禁錮3年以下ということなので、今回それらを合わせて禁錮33年が最大であるという、そういう受け止め方になっています。

(若狭キャスター)注目されるのが「司法取引」というものなのですが。(国際弁護士 清原博さん)今回、水原被告の行った司法取引というのは「自分の罪を全部認めるのと引き換えに軽い罪にしてください」というもの。
CBC
禁錮33年というのは、あくまで最大であって、もし司法取引がなければおそらく禁錮15年だったはずが、司法取引が成立したので、アメリカの現地の報道では禁錮7年くらいになるのではと言われています。私の感覚では、一般的な司法取引の結果であろうと思います。