中部電力の子会社間で顧客情報3600件を“不正閲覧” 送配電部門管理の個人情報を販売部門の社員らが見る

中部電力は、送配電部門の子会社が管理する新電力の顧客の個人情報を、販売部門の子会社が不正に閲覧していたと明らかにしました。

中部電力は27日、販売を担う中部電力ミライズの社員らが、送配電を担う中部電力パワーグリッドが管理する新電力の顧客情報を不正に閲覧していたと発表しました。

少なくとも2022年12月4日から10日までの間で、ミライズの社員ら893人が3600件の情報を不正に閲覧していたということですが、営業目的での利用は確認されていないとしています。

電力自由化に伴い、電気事業法では大手電力会社に対し、ほかの電気事業者との公平な競争を保つため、グループ内でも顧客情報の共有を禁止していますが、同様の事案が、関西電力や東北電力などでも起きています。