沖縄県警名護署の大城盛和署長は2月21日、名護市内で昨年に発生した行方不明事案の捜索に協力し、崖から約40メートル下に滑り落ちた80代の女性を発見したとして、同市の喜納安秀さんとノバル・クルニアさんに感謝状を贈った。大城署長は「2人の勇気ある行動で命が救われた」と感謝した。(北部報道部・西倉悟朗)
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ノバルさんは6日夜、女性の自宅近くの山林で、女性の物とみられるスリッパを見つけており、7日の朝から喜納さんと2人でその付近の捜索を開始。午前7時20分ごろ、スリッパがあった場所から40メートルほど下の沢付近で、ぐったりした女性を見つけた。
ノバルさんが女性に寄り添い、喜納さんは電波が通じる場所に移動して消防に通報。女性は救助され、無事に回復したという。
喜納さんは「女性は優しい方でとても心配だった。無事と聞いて本当にほっとした」と話した。
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大城署長は「その日は気温も低く、少しでも早い発見が求められた。素晴らしい行動だった」と振り返った。