昨年9月の沖縄県知事選に立候補した元宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)と政治団体「佐喜真アツシ後援会」関係者2人が、政治資金規正法違反(虚偽記入)の疑いで那覇地検に告発されていたことが1日までに分かった。佐喜真氏からの寄付金の一部を借入金とした記載の修正など2019、20年分の政治資金収支報告書の訂正は虚偽と訴えている。
関連記事「火薬取締法に違反しないのはなぜ」知事選で佐喜真候補に空包を投げつけた女性、公選法違反・・・ 沖縄県警は12日、県知事選に立候補していた佐喜真淳氏の演説中に複数の空包のような物を投げ付けて選挙活動を妨害した・・・www.okinawatimes.co.jp 告発状は神戸学院大の上脇博之教授が昨年9月5日付で提出。佐喜真氏は19年2月、自身の後援会に300万円を寄付した。額が法の上限を超えていると外部の指摘を受け、22年8月に後援会代表の男性や会計責任者の女性と共謀し、150万円は借入金だったと虚偽訂正したとしている。
地検は告発の有無を含め明らかにしていないが、上脇教授が1、2月ごろに受理したか否かなど問い合わせた際は「審査中」とだけ回答があったという。
佐喜真氏は本紙の取材に今年1月、地検から2回にわたり、政治資金収支報告書訂正のほか、昨年8月に那覇市で演説中に女性から薬きょうを投げ付けられた件で聴取を受けたという。
佐喜真氏は訂正に関し違法性を否定した上で「事務手続きのミスとはいえ誤解を招き反省している」と述べた。