浴室の24時間換気、停止すると思わぬデメリット 「初耳」「そうだったのか」

浴室暖房乾燥機に付いている24時間換気機能。バスルームが乾いた後もつけっぱなしにするのは、電気代の無駄のようにも思えてしまいます。
24時間換気は本当につけっぱなしにするべきなのでしょうか。切る方法はないのかなど、気になる点もあわせて、給湯器メーカーであるリンナイ株式会社の公式FAQより解説します。
リンナイの公式FAQでは、24時間換気について以下のように説明しています。
24時間換気は止めることができますが、長時間停止しないでください。居住空間の空気が汚染され、人体に影響をおよぼす原因となる場合があります。
リンナイ ーより引用
大量のお湯を使う浴室内には、どうしても湿気がこもりがちです。素早く屋外へと排出することが、カビや悪臭を防ぐポイントといえるでしょう。また木造住宅の場合、湿気による木へのダメージを抑え、家を長持ちさせる効果も期待できます。
また室内の換気が不十分になると、ホルムアルデヒドやハウスダストが原因でシックハウス症候群を発症してしまう可能性も。住む人や家そのものの健康を守るためにも、浴室の24時間換気は『常につけておく』のを基本としましょう。
換気扇をつけっぱなしにすることで気になるのが電気代ですが、1か月使っても負担は数十円~数百円ほどです。体調を崩した場合の医療費や、家の清掃費やリフォーム代と比べると非常に安価なので、積極的に活用してください。
気温が下がる時期、「換気扇をつけたまま入浴すると寒い…」と感じる場面もあるでしょう。このような場合には、入浴するタイミングだけ、24時間換気をストップするのがおすすめです。
浴室暖房乾燥機のリモコンに『一時停止』ボタンがないかどうか、確認してみてください。このボタンを押せば、一定時間のみ24時間換気を停止し、その後は自動で復帰してくれます。停止後の再稼働を忘れた場合でも安心です。
24時間換気を完全にストップさせるためには、以下のいずれかの方法を試してみてください。
・「入」ボタンを3秒以上長押しする
・「24時間換気」ボタンを3秒以上長押しする
基本はつけっぱなしにしておくべき設備だからこそ、やや面倒な手順に設定されています。換気扇内のフィルターを掃除する際には、こちらの方法でストップしてから作業しましょう。
浴室暖房乾燥機に付いている24時間換気機能は、私たちの生活を快適に保つために重要なもの。ストップさせる方法もありますが、基本的には点けっぱなしにしておきましょう。
24時間換気がもたらすメリットは、決して少なくありません。浴室掃除の負担も軽減できるため、ぜひその意味を知ったうえで上手に活用してみてください。
[文・構成/grape編集部]