「回転ずし文化が終わってしまう」 銚子丸のレーン終了に惜しむ声相次ぐ エンタメ性、偶然性など長所指摘も 【急上昇ニュースのウラ】

千葉県内などで展開するすしチェーン「すし銚子丸」(千葉市美浜区)が回転レーンを使った商品提供を終了すると発表したことを受けて、ネット上では驚きの声が相次いでいます。その多くは、「回転ずし文化が終わってしまう…」と終了を惜しむ声。多彩なすしがクルクルと回る回転式はエンターテインメント性が豊か。思いがけず、食べたいすしに出会える偶然の楽しみもあります。一方で、「元々オーダーしていたので問題ない」との声も。反響をまとめました。(デジタル編集部)
◆「回転寿司じゃなくなります」
同社は3日、客による迷惑行為やフードロス対策として、回転レーンを使った商品の提供を終了するとホームページ上で発表。4月26日までに順次各テーブルに設置されたタッチパネルによる注文方式「フルオーダーシステム」に変更し、価格に合わせた色皿の使用も廃止するとしています。同チェーンでは2月、横浜市内の店舗でガリ容器への電子タバコの吸い殻の混入が判明していました。
回転ずしを巡っては、他の大手チェーンでも客による迷惑行為がSNSなどで相次いで拡散。各社は人工知能(AI)を活用した監視システムの導入や、テーブル席と提供レーンの間へのアクリル板設置など、対策を進めていますが、回転式自体の終了という銚子丸の対策は、さらに踏み込んだ決断でした。
同社はツイッター公式アカウントで、「銚子丸は回転寿司じゃなくなります。クルクル回るなかから選ぶ楽しみがなくなるのはやはり淋しさがありますが、ご理解いただけますと幸いです」とコメントしました。

◆「気が変わるのが楽しみだった…」
これを受け、ネット上では驚きの声が続出。「なんてこった。回転寿司じゃなくなるって…」「寿司ペロに回転寿司文化が破壊された」「悲しい、とても悲しい」と、残念がる声が相次いでいます。
「回転寿司では基本的にオーダーだけど、その待っている間に回っているものを見るのが好きなんだけどな…」「回ってくる中から食べたいものを見つけたり気が変わったりするのが回転寿司の楽しみなのに…」と、回転式ならではのエンタメ性や偶然性といった長所を強調する声も。
また、「レーン作ってる会社シャレにならんなこれ」「ベルトコンベアメーカーが潰れるかも」と、レーン製造会社を心配する声もありました。
一方で、「回ってる寿司をとることないからむしろよかった」「その方が客としては安心安全なので支持します」と、安全性などの観点から歓迎する声もありました。
いずれにせよ、回転寿司チェーンが回転寿司をやめるというニュースの衝撃度は大きく、同社の決断が業界全体にどのように影響するか注目されます。