東海地方で、早くも水泳の授業がスタートしている学校があります。三重県いなべ市では、総工費16億円をかけて新設した屋内温水プールをことしから市内6校の小学校が授業で使うことに…そのワケは。
三重県いなべ市の治田(はった)小学校の5年生約20人を乗せたバス。学校を出発してから10分ほどで到着したのは、ことし4月にオープンしたばかりの屋内温水プールです。
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いなべ市ではことしから市内6つの小学校が、学校の敷地内にあるプールではなく、この市営プールで水泳の授業を行うことになりました。14日は治田小学校と十社(とやしろ)小学校の5年生合わせて34人が、合同授業で利用することに。総工費約16億円をかけ、このピカピカの快適なプールを作った理由をいなべ市に聞くと…
(いなべ市教育委員会 北本吉宏学校教育課長)「熱中症対策で、プールの授業を実施できないということも年々増加傾向にある」近年の猛暑の影響などで児童の健康管理のため、屋外プールでの授業が中止になることもあったといいます。2019年度のいなべ市の調査では市内の全11小学校の水泳の授業の実施率が、62.9%に落ちこんだことが判明。
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また、山あいのいなべ市ならではのこんな事情も。(いなべ市教育委員会 北本吉宏学校教育課長)「サルがフンをしていくこともあった」
屋外プールにサルが出没することも、安全面で対策をしなければならなかったことでした。(児童)「休み時間中にサルがプールの中に入っていった」
さらに市は、新プール稼働に合わせ、ことしから水泳の授業は民間に委託することに。教師はプールサイドからスポーツクラブのインストラクターの指導を見守りながら授業を組み立てます。
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これまでとは大きく変わった環境に子どもたちは…
「きれいなプールを使えてとてもうれしい」「いろいろな足の動き方や平泳ぎの足を教えてくれるのがうれしい」この市営プールは小学校が授業で使わないときは、高校生以上は700円、中学生以下は500円で利用できます。
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公立学校の水泳の授業と市民利用の両立。柔軟なアプローチでいなべ市の児童たちは、笑顔いっぱいでした。