普段聞けない話聞けて、おいしいご飯食べれて…神じゃん!
JAL(日本航空)の羽田・成田空港の国際線ラウンジで提供されていた門外不出の「JALカレー(JAL特製オリジナルカレー)」が食べられるとして話題になった、JAL Agriport(JALアグリポート)が運営する、成田空港近郊の古民家レストラン「DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)」。コロナ禍の時期は一部で「成田市で最も予約が取りにくい」といわれるほどの盛況を誇りました。
2024年5月現在、このレストランが新たな取り組みを始めています。パイロットやCA(客室乗務員)をはじめとしたJALのスタッフが、来店者をもてなすというものです。
話題沸騰の激レア店「JALカレーが食べられるレストラン」がフ…の画像はこちら >>JAL Agriport「DINING PORT 御料鶴」(乗りものニュース編集部撮影)。
JALアグリポートによると今回は「制服着用のスタッフが、お客さまと接することで地域のみなさまと繋がりを深め、JALグループの仕事を理解していただき、JALファンを増やしていく場の提供を目的としている」とのこと。冒頭のパイロットやCAはもちろんのこと、整備士やグランドハンドリング、貨物担当スタッフなども日によっては店頭に立ちます。
来店者はその日対応するJALグループ社員、JALの仕事などについて話をしながら、「JALカレー(1800円)」をはじめ、近隣9市町の産品を一つのお膳にまとめた「御料鶴小鉢膳(2500円)」、新登場の「季節の野菜プレート(2500円)」などの食事を楽しめるというわけです。
来場者をもてなすJALグループのスタッフは日替わりでさまざまな職種の方が参加し、制服着用ではあるものの、ボランティアでの参加です。取材日にボランティアで来場者をもてなしたJALグループの社員は現役のCA。「千葉県民なので地元の人と触れ合いたかったというのと、3人の子供を育てるため、8年間業務を休んでいたので、社会とつながりたい気持ちが爆発してしまいました。できることならなんでもやりたい!と思い参加しました」と話します。
「実はCAになる前、ディスパッチャー(航空機運航管理者。旅客機の運航計画を作成するなどの業務)として働いていまして、そのとき、お客様の前に立てるJALのスタッフはほんの一部なんだと気づいたんです。いまCAとして働く上で、そういった方々の思いを乗せて接客し、みんなの思いを伝える必要があると思いました。そういう思いがある限り、参加させていただこうと思い応募しました」(取材日にボランティア参加したCA)
この取り組みは6月末まで実施予定で、少なくとも5月中のほとんどは、JALグループ社員による接遇が受けられるとのことです。通常の大手航空会社のイベントが万単位の金額を要することも珍しくないなか、CAや地上係員はもちろんのこと、普段のJAL便搭乗時には話すことはないものの熱意のあるパイロットや整備士、グランドハンドリングスタッフなどと対面で話しつつ昼食を楽しめるのは、JALファン、航空ファンにとっては「とてもコスパの良いレストラン」なのかもしれません。
このほか、「御料鶴」のはなれには、同社が保有するいちご農園も。この施設はJALのラウンジで使用されていたラウンジテーブルや実機のコクピットシートが展示されており、そこでいちご狩りを楽しむこともできます。