CBCテレビ『チャント!』の大石邦彦アナウンサーが物事の核心に迫る「大石が聞く!」。今回は、ジャーナリスト・山路徹さんのご家族が、新型コロナワクチンの5回目接種を受けた2日後に亡くなっていたと聞いて、取材させていただきました。亡くなっていた状況から見えてくることは?
接種2日後に兄が急死「コロナワクチンとの関連は?」ジャーナリ…の画像はこちら >>
ジャーナリストの山路 徹(やまじ・とおる)さん。海外での紛争地域の取材を行うほか、被災地でのペット問題など国内でも取材活動を続けています。
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亡くなったのは実の兄の厚(あつし)さん。63歳でした。
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(山路徹さん)「兄はどちらかと言ったら下町にいる、元気な気のいいおじさんみたいなタイプだった。2つしか変わらない兄が、こういう形で急逝するのは本当に信じられない。いまだに『本当に死んだのかな』とまだ実感がわかない」
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(山路さんの義理の姉・友理さん)「突然のことで・・・」「(夫は)『明日は髪の毛を切りに行くから寝るよ』と言って、深夜12時過ぎくらいにここで見送ったのが最後になった。」「そろそろ起こそうかなと思って、2階に上がって(夫が)倒れているところを発見したが、パッと見は寝ていると思った。前に回って確認したら亡くなっていた」
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妻の友理(ゆり)さんが、朝になっても起きてこない夫を起こしに部屋に行くと、倒れていたのです。
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医師の死亡診断書によると、死因は「虚血性心疾患」。新型コロナワクチンの5回目の接種を受けた2日後でした。
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(山路友理さん)「最後の5回目接種が亡くなる2日前で、かかりつけの病院で、午前中に打っています」
しかし、倒れている夫が“ある物”を握りしめていたことが強く印象に残っています。
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(山路友理さん)「これを持っていましたね左手に。しっかり握りしめていました」
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厚さんは、血中酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」を握りしめていました。
(大石邦彦アンカーマン)「倒れていたときはどんな状態だったんですか?」(山路徹さん)「実は写真があるんです。撮っておいた方が良いということで」(山路友理さん)「私が、『警察が来たら撮れない』と思ったので、あっちゃん(夫)に『撮らせてね』と言って写真を撮っています」
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これがその時の写真。握られた左手から、パルスオキシメーターのストラップが見えます。
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(大石アンカーマン)「握りしめていますね」(山路友理さん)「たぶん立ち上がって、血中酸素濃度を測ろうとして持って、そのまま倒れ込んだと思う」
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医療関係の仕事をしている妻のゆりさん。死を冷静に受け止め「何があったかを伝えなければ」と言う思いと、「人生を共に歩んできた夫の最期を、手元に残しておきたい」という思いの両方がありました。
(山路友理さん)「夢のような感じで、現実とは思えなかった」「具合が悪いと言って寝た訳でもなく、手に握りしめているパルスオキシメーターを見たとき、苦しい一瞬があったんだなって分かりました」
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糖尿病で人工透析を受けていた厚さん。健康を人一倍気にかけ、パルスオキシメーターは常に持ち歩いていました。最近では主治医が太鼓判を押すほど体調はよく、血圧や体温も、正常そのものでした。
それが、ワクチン接種2日後に突然の死。妻のゆりさんは、真実はどうだったのか解明して欲しいと訴えます。
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(山路友理さん)「これを握りしめていたのがメッセージなんだろうなと思う。一瞬で何かが起こった」(大石アンカーマン)「その原因を何とか解明したい?」
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(山路友理さん)「この死を無駄にしてはいけない。次に同じようなことが起こらないように、つなげて欲しいですね」
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(山路徹さん)「体調は悪くなかった。いつもと違うのは何かと言えば、その2日前にワクチンを打っていた」「ワクチンを打って異物が体に入るわけですから、何か悪さをして引き金になったのではないか」
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山路さんがTwitterにこの件を投稿すると、大きな反響が。そして、ジャーナリストの立場から病院のスタッフや解剖医に取材を行い、兄の死とワクチン接種との関係について調べています。
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取材ノートには、ワクチンとの関連について、「白・黒」両面からの考察が。
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(山路徹さん)「取材者としては白と決めつけるわけにもいかないし、黒と決めつけるわけにもいかない」「黒説と白説を自分の中で整理した。大学病院の解剖医の話だと、ワクチンとの関連はこれまでの報告に照らし合わせれば、因果関係は認められない」
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しかし『ワクチンがトリガーになって、何か悪さをした可能性は無いか』という質問には、『急激に兄が持っていた基礎疾患が悪化した可能性はある。死に至らしめるトリガーになった可能性は否定しない』と言われた。この解釈がものすごく難しいです」
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今も取材を続けている山路さん。疑わしいケースは全て国に報告して、国も徹底的にワクチンと死の関連について究明すべきだと話します。
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(山路徹さん)「もっともっと積極的に、接種後の死亡例についてとことん検証してもらわないと、我々も安心して接種できないということになると思う」(大石アンカーマン)「接種後死亡した方がこれだけいてという情報を国も出してますよね、ホームページなどで」(山路徹さん)「いやいや。その数字は全てですかと思うと、おそらく兄の死亡例は(報告分に)入らない」「僕が主治医に報告したか聞いたら『していない』と答えた。『それは困りますので、厚労省に報告してください』とお願いしたが、医療機関も報告基準を見直していかないと正確な状態やデータをつかめないと思う」
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(大石邦彦アンカーマン)山路さんと同じような思いをしている遺族の方もいらっしゃると思うんですけども、山路厚さんの妻・友理さんは「夫の死を無駄にして欲しくない。必ず次につなげて欲しい」と言っています。そして、弟でジャーナリストの山路徹さんは、「死亡とワクチン接種が結びついていない人が多いんではないか」と言ってるんですね。
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実は、妻の友理さんは、医療現場にいるんですが、今回の夫の死については山路徹さんに言われるまでワクチンとの関連は結びつかなかったと言ってるんです。それだけ社会的にもまだまだ注目されていないとも言えるわけですけども、なので、山路徹さんは「接種後まもない死亡は全てチェックすべき」とも言っています。
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今後どうなっていくのか、これからもしっかりと取材を続けます。
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