90代女性が転倒し重傷…新潟県内“台風並み”の暴風吹き荒れる 佐渡では最大瞬間風速32.3m/s観測

寒冷渦の影響で5月17日の新潟県内は台風並みの暴風が吹き荒れた地点もあり、9つの観測地点で最大瞬間風速が5月の観測史上最大を記録。燕市では90代の女性2人が風にあおられ転倒し、重傷を負っています。

日付が17日に変わったころ、非常に強い風が吹き荒れていた佐渡市。漁港に一台の車が停まっていました。

【漁師】
「(Q.夜遅いが?)気象情報を見ていたら南西21メートルという風になっていたので、心配で見に来た」

【漁師】
「(Q.船の状態は?)今のところ港内は高いうねりが入っていない。風になびいているだけで、それぐらいでいてくれればいい」

寒冷渦の影響で暴風が吹き荒れた県内。

佐渡市両津で午前2時すぎに最大瞬間風速32.3m/sを観測するなど、9つの観測地点で5月の観測史上最大を記録しました。

一夜明けると、切れた電線に吹き飛んだ雨どいなど被害の状況も明らかに。

【佐渡市民】
「もう、びっくり。夜中から朝まで植木は倒れるし、納屋のドアはやられて。いまは巡回をしている」

さらに午前5時に最大瞬間風速24.7m/sを観測した新潟市中央区では…。

【記者リポート】
「新潟市中央区、こちらにはもともと消火栓の看板がありましたが、強風の影響により真ん中から折れ、支柱だけが残った状態となっています」

消火栓の位置を知らせる看板の支柱が折れるなど、各地で強風による被害の爪痕が残されていました。

【街の人】
「風が強すぎて台風が来るのかと思っちゃうくらい」

【街の人】
「(電車が)2時間以上遅延して、1限に間に合わなくなった」

この強風の影響で、県内では燕市で90代の女性2人が風にあおられ転倒し、重傷を負っています。

また、佐渡汽船でジェットフォイルの午前の便がすべて欠航したほか、JRの在来線の一部列車で遅れや運休が発生するなど交通への影響も出ました。