民家の窓ガラスを割った弾丸…飛来元を特定へ 沖縄県警が発射実験

昨年7月、沖縄県金武町伊芸の民家で勝手口のガラスが割れ、弾丸の一部が落ちていた事件で、県警が銃から実際に発射されて飛来した物かどうかを調べるため、科学捜査研究所(科捜研)で発射実験を始めたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。実験を繰り返して当時の状況を再現するなどし、窓ガラスに当たった際の弾の速度や飛来元について特定を進めるとみられる。
県警によると弾丸の一部は弾丸の中心部にある「弾芯」で、弾芯の外側を覆う「ジャケット」は外れていた。発射された弾かは判明していない。弾は重機関銃などで使用される物で、発射された時に残る「線条痕」や火薬の付着は確認されなかった。
関連記事民家の「銃弾」は重機関銃などで使用 識者は「米軍の可能性が高い」 沖縄・金武町の事件 ・・・ 金武町伊芸の民家で勝手口のガラスが割れ、弾丸の中心部にある「弾芯」が落ちていた事件で、弾芯が重機関銃などで使用さ・・・www.okinawatimes.co.jp 現場は住宅街で、近くには米軍キャンプ・ハンセンの射撃訓練場がある。同区では過去にも、銃弾や砲弾などの流弾被害が確認されている。
一方、在沖米海兵隊は、今回の弾芯は米軍の訓練とは「無関係」としている。
県警は米軍の捜査機関と連携し、器物損壊事件として捜査している。割れたガラス片や破れた網戸の鑑定も同時並行で進める。