3月はスギ花粉ピーク 大量飛散続く 東京都内の花粉飛散数まだ予測最大値の約2割

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広くスギ花粉がピークを迎え、大量飛散となっています。東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」のデータによりますと、青梅では3月2日には一日で3122.2個/cm2の大量飛散となりました。ただ、まだピークは続く予想で、これまでの青梅での飛散数は予測最大値の2割程度となっています。
東京都内 今シーズンは昨年に比べ飛散数多い
上のグラフはスギ・ヒノキ花粉の飛散量(1月4日~3月2日までの累積の値)の今年と去年の比較です。(東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」のデータより、スギ林の多い多摩地方(青梅と多摩)のデータをもとに作成)今シーズンのこれまでの飛散数は去年と比べるとかなり多くなっているのが分かります。特に、3月2日には一日で青梅では3122.2個/cm2と大量飛散となりました。
東京都内 花粉の飛散量まだ予測最大値の2割程度

上の2つめのグラフは今シーズンのスギ・ヒノキ花粉の予測最大値と1月4日~3月2日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散数の合計値との比較です。(東京都福祉保健局「東京都アレルギー情報navi.」のデータより、スギ林の多い多摩地方(青梅と多摩)のデータをもとに作成)今シーズンは、大量飛散が予想されており、予測最大値に対して、これまで(1月4日~3月2日)の飛散数はまだ青梅では19%、多摩では14%となっています。
ピーク続く この先も大量飛散

広くスギ花粉が飛散ピークを迎えており、この先も大量飛散となるでしょう。関東から九州では、この先もピークが続き、花粉の飛散量は一番多いランクの「非常に多い」日が多い見込みです。マスクやメガネなどで万全な対策が必要です。ただ、9日は西から天気が崩れ、九州から近畿では花粉の飛散は抑えられるでしょう。東北南部でもピークを迎え、6日以降は花粉が「非常に多く」飛ぶ予想です。

スギ・ヒノキ花粉のピークはいつまで?

スギ花粉飛散のピークは、福岡で3月上旬にかけて、高松や広島、大阪、名古屋では3月中旬にかけてとなるでしょう。金沢、東京、仙台では3月下旬にかけて続く見込みです。今年の花粉の飛散量は大量飛散が見込まれる所が多いため、ピークの時期も長くなる可能性があります。ヒノキ花粉のピークは、スギ花粉のピークが終わる頃になると始まる所が多くなるでしょう。福岡や広島では3月下旬から4月上旬、高松では3月下旬から4月中旬の見込みです。大阪と名古屋では、4月上旬から中旬、東京では4月上旬から下旬にかけてヒノキ花粉の飛散のピークを迎えるでしょう。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。しばらく花粉シーズンが続くため、万全な対策が必要です。
外出時の花粉対策

花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。① メガネメガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。② マスク新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。③ 衣類の工夫一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。