コクヨは5月16日、「キッチンハサミと料理に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2024年4月17日~4月19日、「包丁・まな板、キッチンハサミを使うような料理(自炊)を週に1~2回以上する」と回答した20代~50代890人を対象にインターネットで行われた。
○包丁とまな板を出すのが面倒だと思っている人は77.3%
現在、手間や時間をかけずに料理をしたいと思う人がいる中、諸外国では、まな板を使用せず、ナイフやキッチンハサミでカットしそのまま鍋や器に入れて調理をする「空中料理」が浸透している。そこで日本において、包丁とまな板、キッチンハサミを使った料理、または使わない料理についてフォーカスを当てた意識調査を実施。
まず、具材を切る際に、包丁とキッチンハサミのどちらをよく使うかを伺うと、包丁をよく使う人(72.7%)がキッチンハサミを使う人(11.0%)に比べ、60%以上多い結果となった。キッチンハサミも併用しながら包丁を使う人を合わせると、約8割以上となり、日本は「包丁大国」であると言える。
さらに、具材を少し切りたいときに、包丁とまな板を出すのが面倒だと思ったことがある人が、77.3%という結果に。具材を切る際に包丁を使う人は約8割以上だが、実は包丁とまな板を出すのが面倒だと思っている人も多いことがわかった。
○約3人に2人がまな板を使わずキッチンハサミを使用する 「空中料理人」と判明
改めて、包丁に加えてキッチンハサミも使用して料理したことがあるかを伺うと、66.9%の人が経験ありと回答した。つまり、約6割の人が、まな板を使用せず、キッチンハサミでカットしそのまま鍋や器に入れて調理をする空中料理とは知らないうちに空中料理を行っていることが判明した。
そこで、空中料理経験者595名に、こだわっていることや工夫していることを聞いてみると、「包丁で切りにくいものを切る」「時短になる・タイパが良い」「スペース効率が良い・スペパが良い」「衛生的に使える」と、キッチンハサミを使うメリットが見えてきた。
○キッチンハサミのみを使って調理した「空中料理」= 手料理と考える人は29.3%
料理に使用する調理器具の違いによってどこからが手料理だと思うかを尋ねると、包丁とまな板を使うことに慣れている日本人らしく、48.6%の方々が、包丁とまな板、またキッチンハサミも併用して調理した料理を手料理と認めているという結果になった。
一方で、「キッチンハサミのみを使って調理した料理(空中料理)」を手料理だと考える人が、29.3%という結果になり、包丁とまな板を使用した料理=手料理と考える人が多数派な中で、空中料理も手料理と認められ始めていることがわかった。
○10人に約6人がキッチンハサミを使用した料理をやってみたいと回答
最後に、包丁とキッチンハサミを使うメリットがあるとしたら、今後、「キッチンハサミのみの料理」「包丁とキッチンハサミのどちらも使用しての料理」をしてみたいか尋ねると、10人に約6人が使ってみたいと回答した。