マイナビは、「仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)」の結果を5月20日に発表した。調査は2023年11月17日~20日の期間、20代の正社員の男女585名を対象に行われた。
はじめに、理想の年収を聞いたところ、平均589.7万円という結果に。一方で、実際の年収は、平均364.9万円となり、理想と現実の差は224.8万円だった。
男女別でみると、男性の理想の年収は平均686.4万円、実際の年収は平均392.9万円で理想との差は293.5万円。一方、女性の理想の年収は平均471.1万円、現在の年収は平均329.2万円で理想との差は141.9万円となり、男性の方が理想と現実の年収差が大きい傾向にあることが明らかになった。
次に、現在勤めている企業で昇進できそうか聞いたところ、36.8%が「そう思わない」と回答した。
「そう思わない」がもっとも多かったのは、「20代前半の女性」で48.0%、次いで「20代後半の女性」が45.1%となり、20代女性の約半数は昇進の可能性が低いと考えていることがわかった。
一方で男性は20代前半・後半ともに「そう思わない」が3割程度となっており、男女で意識の差が大きく生じている。
「昇進できそうだと思わない」人に今後どのような行動をとるか聞いたところ、20代前半の女性は「転職活動をして職場を変える」という回答が45.8%で最多だった。
ほかの20代でも「転職活動をして職場を変える」と回答した割合は上位となっており、昇進の可能性を感じるかどうかは20代の転職意欲に関わっていることが明らかに。
また、子どもがいない20代正社員に子どもが欲しいか聞いたところ、もっとも高かったのは「漠然といつか欲しいと思っている」で37.0%だった。
一方で、「どちらかというと子どもは欲しくないと考えている」(15.1%)、「どんなことがあっても子どもは欲しくないと考えている」(10.4%)の合計が25.5%となり、20代正社員の4人に1人以上が子どもを持つことに消極的であることがわかった。
子どもが欲しい理由については、「子どもが好き」「周りに子どもを持つ人たちが増えている」などが多く挙がった。一方、欲しくない理由については、「お金が足りない」「増税・物価高の中、自分のことで精一杯で育てる責任が持てない」など、金銭面の不安を挙げる人が多かった。