【国頭】国頭村宜名真で4月30日、農家の崎濱秀雄さん(84)が所有するミカン畑を荒らしていたリュウキュウイノシシ、通称「ゴン四郎」が捕獲された。同日、同村有害鳥獣駆除実施隊が畑付近に設置した箱わなにかかっており、その場で駆除された。
実施隊に同行した崎濱さんは、捕獲されたイノシシを見るや「これは『ゴン四郎』だね」と一言。畑を荒らすイノシシに名前を付けて把握しており、ゴン四郎が4頭目という。
実施隊によると、捕獲したのは雄のイノシシで体長約60センチ、体高約40センチ。2~3歳の子どもとみられる。
名前の頭に「ゴン」が付くペット名があると雑誌で知り、自分なりに名前を付け始めた崎濱さん。2~3年前に被害をもたらした「ゴン太郎」は畑の近くで、「ゴン次郎」は辺戸区内で駆除された。右前足を負傷した三つ足の「ゴン三郎」の行方は分からない。
崎濱さんは命名したイノシシに愛着を持つ一方、約660平方メートルにわたる畑のタンカン、ポンカン、シークヮーサーが食い尽くされたことがあり「複雑な気持ちだが、一番の希望は被害を減らすこと」と話す。「できれば『ゴン五郎』は来ないでほしいね」と苦笑いした。(北部報道部・比嘉海人)「複雑な気持ちだが…」 畑荒らしていたイノシシ「ゴン四郎」捕…の画像はこちら >>
箱わなで捕獲したイノシシの「ゴン四郎」