ロシア軍 MiG-31を地上撃破される ウクライナが攻撃を可能にしたのは新たに供与を受けた兵器のおかげ?

攻撃で複数機損傷か。
ウクライナ内務大臣顧問であるアントン・ヘラシチェンコ氏は2024年5月15日、ロシアの勢力圏にあるクリミア半島のベルベク飛行場へ行った攻撃とされる動画を公式X(旧:Twitter)で公開しました。
ロシア軍 MiG-31を地上撃破される ウクライナが攻撃を可…の画像はこちら >>MiG-31戦闘機(画像:ロシア国防省)。
ウクライナ国内の報道によりますと、攻撃は15日午前1時55分から午前2時35分まで行われたそうで、複数の爆発が起きたとのことです。
攻撃は、通常爆弾を精密誘導弾に変えるユニットであるAASMを装備した爆弾や、地対地ミサイルである「ATACMS(エイタクムス)」が使われてたとみられています。なお、「エイタクムス」はこれまでアメリカからウクライナが供与を受けていたタイプでは射程不足のため、新たに供与を受けた長射程タイプのものの可能性が高いです。
この攻撃で、複数のMiG-31戦闘機のほか、 S-300またはS-400対空ミサイルシステムや燃料貯蔵庫に被害が出たとみられています。なお、アメリカのマクサー・テクノロジーズが公開した衛星写真では、MiG-31が2機損傷している様子が確認できたようです。
元々ベルベク飛行場は、2014年2月のロシアによるクリミア半島の併合以前はセヴァストポリ国際空港でしたが、2024年現在はロシア第4航空・防空軍隷下の第27混成航空師団が配属され、多数の軍用機が運用されており、同飛行場で運用されるMiG-31はクリミヤ周辺を飛行するウクライナ機の大きな脅威となっています。
※一部修正しました(5月21日12時10分)。