【大宜味】大宜味村大兼久区(山城均区長)で18日、大兼久ハーリーが5年ぶりに行われた。農作物に付く虫を払い豊作祈願をするアブシバレーの一環。区を東ン門(あがりんじょう)、仲ン門(なかんじょう)、南ン門(みなみんじょう)の三つに分けて競漕(きょうそう)し、5年前に優勝した東ン門が2連覇を達成した。(玉城学通信員)
ハーリーに先立ち同区の拝所に全員がそろい、山城区長と老人会長の山城徹さん(69)、郷友会長の與那城辰明さん(72)の3人が神酒を供え「安全祈願」で手を合わせた。場所を移動し海岸へ。開会式で山城区長は「漁村の村として発展した。5年ぶりの大会です。無理せず慌てず櫂(かい)さばきを合わせて頑張ってください」とあいさつ。金城昭さん(70)が「ハーリーを誇りに思い、正々堂々と戦います」と高らかに選手宣誓した。
ハーリーは往復約400メートルの競漕で、船にはこぎ手8人、船頭1人、船首での太鼓打ち1人が乗り込んだ。海浜では女性たちが応援のウシデークをたたき、所属する班の応援合戦を繰り広げた。
3隻は一斉にスタートしたが、折り返し地点で仲ン門が折り返すことができずに転覆。東ン門と南ン門が熱戦を展開し、東ン門が逃げ切った。
東ン門のかじ取りをした金城良一さん(76)は「うれしくてしょうがない。今年で引退するので若者が頑張り引退試合に華を添えてくれた」と笑顔で話した。船の右側2番手でこいだ金城元汰さん(24)は「5年前にハーリーデビューした時も優勝した。そして今年も優勝しとてもうれしい」と汗を拭った。本島北部の漁村で5年ぶりハーリー競漕 3チームが熱戦を繰り広…の画像はこちら >>
3チーム一斉にスタートしたハーリー競漕