都内駅に現れた看板、初見殺しすぎる正体にギョッとした 予想外の「誕生秘話」に耳を疑う…

PCやスマホ、タブレットが必需品となった現代。最後に手書きで文字を書いた日が思い出せない…という人も、決して少なくないだろう。
しかし現在X上では、そんな風潮に逆行するが如き「とんでもない看板」が話題となっているのだ。
【関連記事】一見普通の看板、ホラーすぎる警告にギョッとした 「ゾクゾクする」と話題のワケは…
画像をもっと見る
今回注目したいのは、Xユーザー・乗り鉄パウエルさんが投稿した1件のポスト。
「印刷かと思ったやんけ」「これ手書きはクオリティ高いんよ」と、意味深な文章が綴られた投稿には、駅の改札付近に設置された黒い看板の写真が添えられ、注意事項やお知らせが確認できる。
都内駅に現れた看板、初見殺しすぎる正体にギョッとした 予想外…の画像はこちら >>
ボディが黒いことから、印刷というより「モニタに表示された文字」にも思えるが…画像を拡大すると、ごく微細な「手書き特有のブレ」などが見られたのだ。

関連記事:マジかよ…ゴジラが東京競馬場に上陸 作戦隊長にやす子が就任!?/PR
たとえ現地で間近に見ても、すぐに「手書き」と気づくのは非常に困難であろう看板。それがスマホやPC画面を通してとなれば、尚更である。
こちらの光景は瞬く間に話題となり、件のポストは投稿から数日足らずで7,000件以上ものリポストを記録。
他のXユーザーからは「本当に手書きなのか…」「人間業じゃない」「手書きがスゴいのは言うまでもなく、フォントを使い分けて見やすいレイアウトを熟知してる」「看板書いたことあるから言わせてもらうけど、これはクオリティ高いというより狂気的でドン引きするレベル」など、驚きの声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・乗り鉄パウエルさんは、こちらの看板を東武鉄道浅草駅にて発見したそう。

当時の心境については「以前、東京駅で駅員さんの描いた案内ボードにある絵がスゴい、と話題になっていたため、浅草駅はどんなボードなのかとチラッと見たら、PC類で作成したものを印刷やディスプレイ表示させてるのか、と目を疑うほど綺麗な文字で書かれた案内ボードで、衝撃的でした」と振り返っている。
日頃から東武ユーザーであるという乗り鉄パウエルさんは「こんなにも綺麗な手書きの案内が見られるのが、普段からよく利用していて身近な東武鉄道でもあることが嬉しくて投稿させて頂きました」と、笑顔を見せてくれた。
そこで今回は、同駅を運営する「東武鉄道株式会社」に、詳しい話を聞いてみることに。すると、看板のクオリティに負けない「驚きの舞台裏」が明らかになったのだ…。
関連記事:一見普通の看板、ホラーすぎる警告にギョッとした 「ゾクゾクする」と話題のワケは…
印刷かと思ったやんけ
これ手書きはクオリティ高いんよ。 pic.twitter.com/nkKYg4CfHt
乗り鉄パウエル (@foreverEF5861) May 1, 2024
件の看板が設置されたのは、4月末からのこと。
同看板を作成した駅務係(浅草駅勤務)は、作成の経緯について「以前からもホワイトボードに手書きでご案内を書いておりましたが、『より見やすく上質なブラックボードに書いたほうが良いのでは』といった話があがりました」と振り返る。
その際、先輩社員から「お前は字が上手いから、試しに書いてみたらどうだ」と提案を受けたそうで、駅務係は「ご案内の一助になれば…」という思いで、作成を担当。

その結果、あまりにクオリティの高い看板が誕生したのだ。

関連記事:一見普通の看板、ホラーすぎる警告にギョッとした 「ゾクゾクする」と話題のワケは…
大勢のXユーザーが「プロの犯行」と考えていた看板の文字だが、こちらは担当者のオリジナルで、完全に独学であると判明。
担当者は「特に何かのフォントを真似たワケでなく、お客様が遠くから見て分かり易く、インパクトのある書き方を心掛けました」と説明している。やはり天才か…。

X上で4.5万件以上もの「いいね」を獲得するほど、大きな話題となった件については「ちょっとした遊び心から生まれ、本質としてはお客様へのご案内のために書いたことが、こんなにも反響を頂けるとは思っておりませんでしたので、大変嬉しく思います」と、コメント。
「看板をご覧頂きまして、誠にありがとうございます。今後とも多くのお客様にご覧頂けるよう、努めてまいります」と、感謝の言葉とともに、今後の展望を語ってくれた。
「ディスプレイを通した文字」に慣れてしまった我々現代人。周りを見回してみると、思わぬ場所で「予想外の手書き文字」が見つかるかもしれない。

関連記事:駐車場に表示された謎の4文字、その読み方にギョッとした 「実在したのか」と驚きの声も…
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。