エフアンドエムネットは、5月20日、産休・育休に関する調査結果を発表した。同調査は、2月16日~2月28日の期間、20代以上の働く女性246人を対象にインターネット上にて実施された。
はじめに、いつから産休を取得したか尋ねると、最も回答数が多かったのは「出産予定日の6週間前」だった。労働基準法上では産休について、産前は本人から申し出があった場合は出産予定日を含む6週間以内(双子以上は14週間)、産後は本人の申し出に関係なく6週間休業しなければならないと定められている。
育休はどのくらいの期間取得したか尋ねると、「10カ月以上1年未満」が最多で20.3%、第2位に「取得していない」が16.7%、第3位に「1年以上1年2カ月未満」が15.9%の結果となった。
割合を見ると、育休の取得期間が1年未満の人は59.0%、1年以上の人は41.0%となっている。育休の取得期間は1年未満の人のほうが多いことが伺える。
女性の産休・育休期間に関しては、制度の改正を望む声が多く集まった。
次に、2010年からスタートした、育休を2カ月延長できる「パパ・ママ育休プラス」を利用したか尋ねたところ、「制度を知らなかった」が58.5%、「利用していない」が36.2%、「利用した」が5.3%の結果となった。
産休・育休から職場復帰するにあたり、不安はあったかという質問には、「あった」が83.3%、「なかった」が16.7%の結果となった。多くの人が不安を抱えながら職場復帰していることが伺える。
「(不安が)あった」と回答した人に向けて、産休・育休からの復帰後、気になったことについて尋ねると、「育児と仕事の両立」が1位で73.6%、続いて「仕事についていけるか」(13.2%)、「職場の人間関係の変化」(7.3%)という結果に。産休・育休からの職場復帰にあたり、不安を抱えていた人の多くは「育児と仕事を両立できるか」で悩んでいたことがわかる。
中には、出産・育児に伴い退職してしまった人や、復帰後に業務内容が原因で退職した人もいる。以下にどのような状況で退職に至ったか、または職場復帰にあたりどのようなサポートを必要としていたかを紹介する。
新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践すること・学び直しをする「リスキリング」について、産休・育休中のリスキリングに賛成か反対か尋ねると、「賛成」と「どちらでもない」がそれぞれ44.3%で、「反対」は11.4%となった。
最後に、産休・育休中にリスキリングを実施したか尋ねたところ、「実施していない」が83.7%、「実施した」が16.3%の結果となった。多くの人は実施していないだけで、反対意見を持つ人は少ないことがうかがえる。