専門家からJR東海へ指摘が相次ぐ 「環境への対応が後手」 リニア工事が進む岐阜県の水位低下問題

リニア中央新幹線のトンネル工事の影響とみられる、岐阜県瑞浪市の水位低下問題。専門家らがJR東海に対し、対応の遅れを指摘です。
この問題はリニア中央新幹線のトンネル工事が進む瑞浪市大湫町で、井戸やため池など計14か所で水位の低下が確認されたものです。JR東海は現在、トンネルの掘削工事を中断し、トンネル内で確認された湧水を減少させるため、5月20日から薬液を注入する工事を始めています。
岐阜県は29日に環境影響評価審査会を開き、専門家やJR東海、瑞浪市の担当者らと今後の対応を協議しました。審査会では専門家からJR東海に対し「環境への対応が後手になっている印象」などの指摘が相次ぎ、これに対しJR東海は「影響があった家庭への応急処置を優先させた」と話しました。審査会は今後も実施される予定です。