柏市の海上自衛隊下総航空基地で訓練用のP3C哨戒機が滑走路から逸脱して着陸した問題について、海自下総教育航空群司令部は28日、原因は、教官の操縦介入遅れなどの人為的ミスで、機体に問題はなかったと発表した。事故後、海自は国内の全基地でP3Cの訓練飛行を取りやめていたが、29日にも再開するとしている。
同司令部によると、教官が、学生の危険性のある操縦に対して操縦を修正するのが遅れた上、過大な修正もあったことが滑走路逸脱につながったという。同司令部では訓練マニュアルを改善する再発防止策を取ったとしている。逸脱は今月8日に発生。けが人は確認されていない。