敵からの脅威を「気球」で監視!? 奇妙な形の軍用エアロスタットを購入へ ポーランド

風船と浮く原理は同じ。
ポーランド国防省は2024年5月22日、早期警戒型エアロスタット(空中浮遊型航空機)を購入する協定をアメリカ政府と締結したと発表しました。
敵からの脅威を「気球」で監視!? 奇妙な形の軍用エアロスタッ…の画像はこちら >>連結式エアロスタット・レーダー・システム(画像:アメリカ空軍)。
エアロスタットとは、簡単にいえばヘリウムガスを使って浮く気球です。
今回ポーランドが購入する予定の機体は、早期警戒センサーを装備した「連結式エアロスタット・レーダー・システム」とも呼ばれるもの。ミサイル、航空機、無人航空機(UAV)、水上艦船など、脅威度の高い物体をいち早く検知し、早期に警告を出すという仕組みで、索敵範囲は300kmを超えるといわれています。
ポーランドは、この気球を約9億7000万ドルで4機購入する予定です。
購入後はベラルーシやウクライナにほど近い東部に配置する計画で、同国軍需庁によると最初の1機は2026年末までに、残りの3機も2027年末には納入される予定のようです。