共働きの子育て世代が”住宅選び”で重視するポイントは? 「治安の良さ」は3位

LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)は、「共働き子育て世帯を対象とした理想の住宅立地」についての調査結果を6月11日に発表した。同調査は2024年5月14日~24日の期間、1都3県(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に在住し、小学生以下の子どもがいて、週1日以上電車通勤をしている共働きの25~49歳の男女930人を対象にインターネットを用いて行われた。

同社によると、新型コロナウイルス感染症をきっかけにリモートワークあるいはハイブリッドワークが推進されたことで、「おうち時間が増した」とのコメントが多く見受けられたという。

それに伴い、住居を選ぶ際に重視しているポイントとして「家の広さ、間取り」(65.9%)、「日当たり・眺望」(48.2%)などの住み心地・居心地を重視する回答が上位に挙がった。

一方で、一部企業では「出社を原則」とする働き方にシフトする動きもあり、「通勤が増えて通勤時間がつらい」という声も。通勤に関する回答も上位に入っており、中でも「駅からの近さ」(56.2%)が「通勤距離」(43.1%)を上回る結果となった。

また、「縁のあるエリア」を選択した割合は少なく、自身にとって身近なエリアでなくても住宅やアクセスの条件が良ければ新たな街も引っ越しの検討対象に入ると考えている人が多いとのこと。

通勤における現在の電車乗車時間と(許容できる)理想の乗車時間を聞いたところ、現在・理想ともに最も多い回答は「30分以上1時間未満」(現在43.5%、理想43.2%)となった。

現在の乗車時間が「15分未満」または「15分以上30分未満」と答えた人の中でも31.0%が(許容できる)理想の通勤時間として「30分以上1時間未満」を選択している。

また、通勤時における乗り換えの許容回数は「1回」(53.1%)が最多となった。基本的には現在の乗り換え回数と同じ回数までは許容範囲と答える人が多い傾向にあったが、現状乗り換えがない人の中でも42.4%が「1回」の乗り換えまでは許容できると回答している。

駅を選ぶ際に妥協できる条件の1位は「乗り換えが発生する」(62.6%)、続いて「急行が停まらない駅であること」(55.5%)、「徒歩分数が15分以上かかる」(50.4%)となった。

反対に過半数が妥協できないポイントとしては、「住居費が現在と比較して高くなること」(妥協できる33.3%)続いて「電車以外の交通手段(バスなど)を利用する」(同36.8%)という結果となった。

また、通勤時間短縮のために住居を引っ越しするとした場合の月額予算については、「8万円以上12万円未満」(37.5%)が最多となった。次いで「8万円未満」(21.9%)が続き、「12万円未満」が過半数を占めた。