寒波到来の三重県 断水地域が拡大の可能性 名古屋の給水車は水道管の凍結・破裂が相次ぐ石川県へ…

東海地方では27日も平野部で雪が降りました。
(ベジファームこもの 服部慎司代表 午前10時前)「最低でも1週間ぐらいは仕事にならないのでは」
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三重県菰野町(こものちょう)の農家からは悲鳴が…
(ベジファームこもの 服部慎司代表)「雪が降った1日目からこの状態だったので、日の光も入らないし、ハウスの中が真っ暗闇で、温度がかなり低くて。今、この燃料が高い時期に2日間で24時間暖房つけっぱなしだった」

トマト栽培のビニールハウスに積もった雪。重みでハウスが開閉できなくなり、日光も遮られた状態に。
室温を管理するために暖房をフル稼働したため、この雪の影響で普段の3倍の燃料代がかかったといいます。さらに…

(ベジファームこもの 服部慎司代表)「見える範囲、全部コメを植える予定の(田んぼ)。もうそろそろ田植えに向けて、作業にかかり始める時期だが、しばらく田んぼには入れないかな」雪が解けるまでは田植えの準備もできず悩ましいと言います。
三重県いなべ市の藤原町では緊急事態です。
(住民)「これが市の水道だが、(蛇口から水が)全然出ない」藤原町では572戸で断水する事態に。
(住民)「トイレとお風呂が困る。あと、台所(の家事)が全くできなくなっちゃう」いなべ市は3か所に給水車を出し、住民に水を届けていますが、復旧のめどは立っていないということです。

午後3時過ぎの三重県の対策本部会議では…(三重県の担当者)「断水の拡大の可能性があり、土日を迎える状況もあるので、そういうことを踏まえて、給水車の広域調整も出てくる可能性がある」

(記者・石川県 かほく市)「希望者が殺到し水を全て配り終えてしまいましたが、住民が水の配給を待っている状態です」寒波の影響で石川県からSOSです!きのう夕方からかほく市や、能登の広い範囲で水道管が凍結し破裂、漏水が相次いでいて、県内7つの自治体で合わせておよそ1万6000戸が断水しています。(かほく市住民)「トイレもだめ、お風呂も入れない。とにかく早く回復してほしい」県内では給水タンク車を2台出動させ対応していますが、給水作業が追いつかず、名古屋市などに11台の給水タンク車と職員の派遣要請が。応援隊はきょうから1週間、現地で拠点を決めて給水活動をするほか、各家庭の漏水の有無などを点検する予定です。

27日午後、名古屋市の給水タンク車1台と、派遣職員8人が石川県に向け出発しました。凍てつく列島の混乱、まだ終息には至っていません。