退職経験者の約2割が「スムーズに退職できなかった」 – その理由は?

ワークポートは、「退職時のトラブル」についてのアンケート調査結果を6月20日に発表した。同調査は2024年5月28日~6月4日の期間、同社を利用している全国20代~40代のビジネスパーソン719人を対象にインターネットを用いて行われた。

はじめに、対象者全員に退職を経験したことはあるか聞いたところ、82.6%が「退職した」と回答し、「退職しようとしたができなかった」とする人は3.9%だった。

退職しようとしたができなかったと回答した人にその理由を聞いたところ、主に「会社から引き止められたため」「転職先が決まらなかったため」などの意見が挙がった。

次に、退職を経験したとする人にスムーズに退職できたか聞いたところ、「かなりそう思う」(37.2%)、「ややそう思う」(43.9%)が合わせて81.1%と大半を占め、「あまりそう思わない」(15.5%)、「まったくそう思わない」(3.4%)は合わせて18.9%だった。

スムーズに退職できなかったとする人にその理由を聞いたところ、「粘り強く引き止められたため」「人が少なく引き継ぎに時間を要したため」などの意見が多く挙がっており、それにより退職時期が遅れたという人も少なくなかった。

最後に、対象者全員に今後実際に転職する場合、今の勤務先に対して「退職手続き」や「退職交渉」に関する不安があるか聞いたところ、「かなりある」(16.3%)、「ややある」(31.4%)とした人は合わせて47.7%だった。

今後の退職に関する不安があると回答した人に具体的な懸念点を聞いたところ、「引き止めへの対応や退職時の事務手続き」「退職時期・引き継ぐ人の不足」など、主に引き止め・退職手続き・スケジュール・引き継ぎなどに不安を感じるとする意見が中心となった。

また、「退職時の嫌がらせ」「態度が豹変すること」など、ヤメハラを不安視する声もあった。