来年夏の参院議員選挙について、自民党新潟県連は候補者を“公募”する方針を決定しました。県連としては初めてとなる参院選での公募。支持率が低迷する中、党のイメージ刷新につながるのでしょうか。
6月25日午前、県議会の役員室へと入った自民党県連の青年局。岩村良一幹事長に対し行ったのは、来年夏の参院選の候補者選定に関する申し入れです。
立憲民主党の打越さく良議員が改選を迎える来年夏の参院選新潟選挙区。
自民党は2019年の参院選で敗れた塚田一郎氏が衆院議員にくら替えしたため、候補者が空席となっています。
候補者選びが難航する中、さらに政治資金問題を背景に自民党の支持率は低迷。こうした状況を受けて青年局がこの日申し出たのが、「公募を含めた検討」です。
開かれた方法で信頼を得られる候補者を選び、党のイメージを刷新したい考えです。
【自民党県連 青年局 河原井拓也 局長】
「(幹事長からは)厳粛に受け止めていただいた」
県内の国会議員からも求める声があがっていたという公募。その後、開かれた党議では公募も含めた選定方針について議論され、最終的には県連の幹部会議へ諮ることに。
そして午後、幹部による会議を開いた結果…
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「公募ということで正式に決定をした。開かれた形の中で、いま自民党というのが非常に低調で信頼が失墜している状況の中、なかなか水面下でやるのも含めて正式な表明が出てこない」
参院選候補者の公募を決定しました。自民党県連ではこれまでに衆院選で公募を行ったことはありましたが、参院選での公募は初めてだということです。
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「公に募集するということなので、あまり要件を厳しくしてもまた問題もあろうかと思う。そういうことも含めて、他県の例なんかも参考にしながらしていく」
自民党県連は27日の党議で方針を報告した上で、近く公募を始める考えです。