2024年6月下旬、各地で猛暑日が続いています。
気温が高い日には、買った食材をすぐに冷蔵庫に入れるなど、保存に気を付けている人も多いでしょう。
しかし、魚などの生ものは、低温保存するだけでなく、さまざまなことに注意しなければ、食中毒にかかってしまうリスクがあると、東京都中野区(以下、中野区)のウェブサイトが注意を呼びかけています。
サンマ、サバ、イワシ、ブリ、マグロなどの赤身魚には、交感神経を刺激するヒスタミンの原料となるヒスチジンが、多く含まれています。
これらの魚を食べてヒスタミン食中毒になると、食べた直後から1時間以内に顔や耳たぶが赤くなり、舌や唇がピリピリとしびれたり、頭痛や発熱を起こしたりすることがあります。
ヒスタミン食中毒を予防するために、気を付けるべきことについて、中野区のウェブサイトでは、次のようにつづっています。
・魚を購入した際は、常温に放置せず、速やかに冷蔵庫で保管するようにしましょう。
・赤身魚の干物など、加工品も低温保存してください。
・ヒスタミン産生菌は、魚のエラや内臓に多く存在します。魚のエラや内臓は、購入後できるだけ早く除去しましょう。
・冷蔵でもヒスタミンが増えることがあります。長期間保存する場合は冷凍してください。
・冷凍した魚を解凍する時は、冷蔵庫内で解凍してください。また、冷凍、解凍の繰り返しは避けてください。
・鮮度が低下した恐れのある魚は食べないようにしましょう。調理時に加熱しても、ヒスタミンは分解されません。
・ヒスタミンを高濃度に含む食品を口に入れたときに、くちびるや舌先にピリピリとした刺激を感じることがあります。
・違和感を感じたら、食べずに処分してください。
中野区 ーより引用
魚を購入した際は、常温で放置せず、速やかに冷蔵または冷凍で保存してください。
冷凍した魚は、解凍したらその日に食べましょう。冷凍と解凍を繰り返すと、魚の鮮度が落ちて食中毒のリスクを高めてしまう恐れがあります。
また、ヒスタミン産生菌は、エラや内臓に多く存在するので、購入後、できるだけ早く除去するのがよいといいます。
万が一、ヒスタミン食中毒の症状である、唇や舌先のピリピリとした刺激を感じたら、食べるのをやめ、魚を処分しましょう。
夏は特に、食中毒対策を心掛ける必要があります。中野区が教える食中毒を予防するためのポイントを覚えておきましょう。
[文・構成/grape編集部]