「上司の指示で不正経理行い精神障害になり自殺」県職員の遺族が公務災害の認定求めた裁判 原告側の訴え棄却

愛知県消防学校の職員だった男性が精神障害で自殺したのは、上司の指示で不正経理を行ったのが原因だとして、遺族が公務災害と認めるよう求めた裁判で、名古屋地裁は8日に遺族の訴えを棄却しました。

訴えによりますと、愛知県消防学校の職員だった吉田建さん(当時27)は、2014年から上司の指示で不正経理を行い、発覚後ストレスにより精神障害になり、2015年に自殺しました。

父の桂一さんは、自殺の翌年に公務災害認定を求めるも認められなかったことから、地方公務員災害補償基金にこの決定を取り消すよう求めていました。

8日の判決で、名古屋地裁は「不正経理に関連して受けた心理的負荷は、精神障害を発病させ悪化させるほどではない」などとして、原告側の訴えを棄却しました。