事実上の運転禁止命令が出されている柏崎刈羽原発の追加検査について、原子力規制委員会は27の検査項目のうち6項目で改善が必要と評価。規制委の山中委員長は「命令の解除はかなり難しい」との見解を示しました。
事実上の運転禁止命令が出され、原子力規制委員会による追加検査が行われている柏崎刈羽原発。
その追加検査の進捗について、原子力規制委員会は、不審者の侵入を検知する設備が想定通り作動しないなど、27の検査項目のうち6つの項目で改善が必要だと判断しました。
今年1月に柏崎刈羽原発を視察し、東京電力に課題について指摘していた山中伸介委員長は…
【原子力規制委 山中伸介 委員長】
「きょう報告を受けた限りにおいては、この1か月少々の期間ではほとんど改善は見られていない、かなり厳しい状況にあるなという認識を持ちました」
厳しい状況にあるとの認識を繰り返しました。
【原子力規制委 山中伸介 委員長】
「きょう上がってきた様々な課題が解決されるというのはなかなか難しいところがある。命令を解除することがかなり難しいだろうなという意味」
検査の報告書は5月中に取りまとめられる予定ですが、その後の議論で検査を続け、運転禁止命令も継続することが決まる見通しです。