びっくりするほど甘くない!「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」、定番の午後ティーとカロリーや糖類はどれだけ違う?

キリンビバレッジは、「キリン 午後の紅茶」ブランドから「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」を3月7日より全国で販売する。

ペットボトルや缶のミルクティーと言えば甘いもの……というイメージが強いが、「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」が発表されると同時にSNSでは大きな話題に。「待ってました!」「無糖ミルクティーがなかったのは不思議!」という声が続々と寄せられた。

本日発売の「無糖ミルクティー」、気になる味わいやカロリーを、定番の「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」「キリン 午後の紅茶 ミルクティー」と比較しながら紹介していこう。

○同じ無糖でも、使ってる茶葉が違う!

2011年に発売した「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖」、そして2021年9月には「キリン 午後の紅茶 おいしい無糖 香るレモン」が加わった「午後の紅茶 おいしい無糖」。キリンビバレッジによると、健康志向の高まりによって無糖・微糖紅茶の販売は好調だそう。言われてみれば、筆者自身も年々無糖の飲み物を手に取ることが増えている。

とはいえ「午後ティー」の定番であるストレート・レモンティー・ミルクティーのなかでも、牛乳を使っていて糖分もカロリーも高そうなミルクティーは無糖シリーズに来ないだろうだなあ……と思い込んでいたところの新作登場、驚くと同時に無糖のラインナップが増えるのは大歓迎だ~! しかも美味しければなおのこと良し!

ちなみに「おいしい無糖」「おいしい無糖 レモン」と「おいしい無糖 ミルクティー」は、使用している茶葉の一部が異なる。ストレートとレモンは「紅茶のシャンパン」と呼ばれるダージリン茶葉を20%、ミルクティーはダージリン茶葉とミルクティーに合うウバ茶葉を各10%ずつブレンドしているそう。

「おいしい無糖 ミルクティー」を早速開封してみると、午後ティーらしい華やかな紅茶の香りとミルキーな香りが。そして見た目はミルクティー。明らかに甘そうな香りと見た目だが……。

ひと口飲んでみると、本当に甘くない!? 「午後の紅茶」のミルクティーは甘~いものという先入観が強すぎるせいか、ちょっと驚いてしまった。ミルクが入るとどうしても甘くなりそうだが、「午後の紅茶 おいしい無糖」は牛乳本来の甘さがかすかに感じられる程度。さっぱりとした飲み口の牛乳を飲んでいるかのよう。

さっぱりはしているけれど、水っぽさや薄さはなく、紅茶の華やかな香りとミルクティーらしい牛乳感がある。「おいしい無糖」にも使われているダージリン茶葉の爽やかな味わいと、強い渋みとフルーティーな香りが特徴のウバ茶をブレンドしていこと、また高温高圧で紅茶を抽出する「エスプレッソ抽出」のおかげだろう。

「無糖」と書いてあるのに実は人工甘味料が入っていたり、さらには舌に残る甘ったるさだったりでガッカリすることは無糖好きなら誰しも一度は経験したことがありそうだ。しかし「午後の紅茶 おいしい無糖」はしっかり甘くなく、かつ紅茶の味と香りも楽しめる、無糖好きにオススメしたい一本だ。

○定番「午後の紅茶 ミルクティー」とカロリーの違いは?

驚くほど甘くなかった「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」だが、定番の「午後の紅茶 ミルクティー」とも比較してみよう。牛乳を使うからどうしてもカロリーや糖類が高くなりそうだが、どの程度違うのだろうか。

ちなみに「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」と「午後の紅茶 ミルクティー」でも使っている茶葉が異なる。「おいしい無糖 ミルクティー」がインド産ダージリン茶葉とスリランカ産ウバ茶葉を使用している一方、「午後の紅茶 ミルクティー」は、スリランカのキャンディ茶葉を使用している。

気になるカロリーは、「おいしい無糖 ミルクティー」が100ml当たり10kcal、500mlペットボトル1本なら50kcalに対して、「午後の紅茶 ミルクティー」は100mlあたり38kcal、500mlペットボトル本なら190kcalだ。無糖飲料は0Kcalの商品が多いなか、この50kcalが高いか低いかは人によって意見が分かれそうだが、「ミルクティーを飲みたいが、カロリーが気になる」という時には許容できる範囲ではないだろうか。

また炭水化物も比較してみよう。「おいしい無糖 ミルクティー」は100ml当たり炭水化物0.6g(糖類0g)、500mlペットボトル1本なら3g、「午後の紅茶 ミルクティー」は100mlあたり炭水化物7.8g、500mlペットボトル本なら39gだ。なお「おいしい無糖 ミルクティー」は無糖と言いつつ炭水化物が3g入っているが、砂糖は不使用、また食品表示基準では100mlあたり糖類0.5g未満の場合「糖類0g」と表示できるそうだ。

飲み比べると、定番の「午後の紅茶 ミルクティー」は、紅茶の香りと味も、ミルクの味わいも、甘さもどれをとってもかなり濃い。後味もしっかりと残って、満足感の高い王道の味わいだ。そうそう、ペットボトルのミルクティーと言えばこれ! と言いたくなる味。あと体内を砂糖がギュンギュンに駆け巡っているのを感じる。甘~い! そして濃~い!

口の中をリセットした後に「おいしい無糖 ミルクティー」を飲んでみると、同じミルクティーではあるものの、甘さの有無だけでなくミルク感や後味など、真逆の印象に改めて驚く。定番のミルクティーは仕事や家事の合間など、甘いものでひと息ついたり気分転換をしたい時に、「おいしい無糖 ミルクティー」はサラサラと飲めるので時間を問わず、また食事にも合いそうだ。

今回の新作、SNSでは「美味しい!」「待ってました!」と賞賛する声がある反面、「物足りない」「薄い」という声も寄せられている。このスッキリ感がハマるかハマらないかは個人の好みによりそうだが、ミルクティーを飲むならもう少し濃いめが良い、という考えも納得したくなる。
○無糖飲料のラインナップ拡大に期待!

今回発売された「午後の紅茶 おいしい無糖 ミルクティー」は、「無糖だけどストレートは物足りない」「ちょっとまったりしたものが飲みたいけど、糖類やカロリーは控えたい」という時にちょうど合いそうな無糖紅茶だ。

コーヒーやお茶、炭酸水など、無糖の飲み物は多数あるが、ジュースやラテなど甘い飲み物と比べるとバリエーションはまだまだ少なく感じる。健康が気になる無糖ドリンク好きとしては、この無糖ミルクティーをきっかけに、さらに無糖の選択肢が広がることを願うばかりだ。