学校の電気を盗み仮想通貨で儲けた教師 「秘密の部屋」がバレて…の画像はこちら >>
アメリカの学校で働く教師が、勤めている学校の電気を無断で使用し、密かに仮想通貨のマイニングをしていたとして逮捕された。『ABC News』『US Times Post』などの海外メディアが報じている。
警察当局の発表によると、逮捕されたのはマサチューセッツ州のコハセット高校で教鞭をとっていたナディーム・ナハス(39)の男だ。
彼は自身が働く学校で仮想通貨のマイニングを行っており、学校にすべての電気代を押し付けた上で、利益を受け取っていたのだという。
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ある時、町の職員が施設の定期検査のために学校を訪れると、ある部屋から「異常な電気設備」を発見した。不自然なほど多くのコンピュータが並んでおり、そこからおびただしい数の配線や仮設の排気ダクトが伸びていたのだ。
町のIT責任者に要請され警察が調査したところ、建物の階と階の間にある配管用のスペースに「秘密のマイニング部屋」が構築されていたという。
一般にマイニングとは、高い計算能力を持つコンピュータによる長時間の作業を伴うものだが、その難易度は年々上昇し続けている。
また、仮想通貨の専門家であるラリー・グレイザー氏は「電気代が高すぎるため、自宅でのマイニングは効率的ではない」とメディアに対して語っている。
当局の捜査により、ナハスが学校で違法なマイニング行為をしているだけでなく、本来負担すべき莫大な電気代を学校、ひいては納税者に負担させていることが発覚した。
これにより、ナハスは2022年に辞職。その後、電気の不正使用と学校の破壊行為の罪で訴状が発行された。しかし、ナハスは先週に地方裁判所で予定されていた罪状認否に出頭しなかったため、裁判官は彼の逮捕令状を発行することになったという。
(文/Sirabee 編集部・びやじま)