田崎史郎氏、ガーシー議員が8日の本会議欠席なら月内にも除名処分の可能性

NHK党のガーシー参院議員は7日、自身の交流サイト(SNS)で、訪問先のトルコから今は帰国せず、自身が陳謝することになっていた8日の参院本会議に出席しないと明らかにした。ガーシー氏は昨年7月の初当選後、アラブ首長国連邦(UAE)などに滞在し一度も登院していない。自民党幹部は、本会議を欠席すれば「除名になるだろう」と述べた。
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ガーシー氏が帰国を見送ったことについて、ジャーナリストの田崎史郎氏は「警視庁の捜査が進んでおり、帰国すれば、任意聴取を受ける可能性があると判断し、ちゅうちょしたのではないか」と分析。「帰国しないなら、参院との約束を破ることになる。参院は粛々と処分に向けた手続きに入るでしょう」と述べた。早ければ月内にも除名処分が出る可能性があるという。
今年1月には、会社経営者やタレントへの名誉毀損(きそん)や常習的な脅迫をした疑いで、警視庁から家宅捜索を受けている。国会会期中は、国会議員は現行犯などを除き、院の許諾なしに身柄の拘束はされないが、任意での事情聴取は可能とされている。処分の手続きが長期化したことについては「投票によって選ばれた議員の職を剥奪(はくだつ)するとなれば、時間はかかるもの。手続きやそれに要した時間としては、妥当だったと思う」と話した。
ガーシー氏は帰国する代わりに「陳謝する動画」を用意した。だが、田崎氏は「懲罰委員会での処分は『議場での陳謝』で、動画であれば無効になる」とし、「除名になれば、候補者として公認したNHK党の責任も問われるでしょう」と批判した。